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【チャンピオンズC予想】乾燥して時計を要する冬らしい馬場 差し馬台頭の目も

  • 2020年12月05日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 土曜の中京ダートは良馬場で行われた。小雨が降り続いた中山競馬場にいると錯覚するが、中京はこの1週間は雨が全く記録されていない。JRAの土曜午前5時30分測定の中京ダートの含水率は「ゴール前1.8%、4コーナー2.1%」。冬場のこの時季らしく、かなり乾燥した状態といえる。

 土曜は、ダート競走は7鞍施行。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、2番手、5番手、4番手、1番手、6番手、3番手」。乾燥したパワー馬場。中京のダートはコーナーがきつく、内をロスなく立ち回る先行型がもともと優位なこともあり、完全に前優勢だった。条件戦でペースが落ち着くと、4コーナーで中団から後ろでは出番がない。

 チャンピオンズCの参考になるのは同じ1800mで行われた10R・浜名湖特別(2勝クラス、牝馬限定戦)だろう。好位2〜3番手でレースを運んだ5番人気ソングオブザハートが伸び、4コーナーで似たような3番手から伸びた1番人気アドマイヤビーナスを鼻差振り切った。3着ピクシーメイデンが4コーナー12番手から伸びたが、連対まで至らず。勝ち時計は1分53秒7。

 牝馬限定戦でやや低調なメンバー構成だったとはいえ、通常2勝クラスで良馬場なら「1分52秒台」が出てもおかしくないだけに、通常より時計が掛かっているといえそうだ。ちなみに7R・1勝クラス(若手騎手限定戦)を逃げ切った4番人気チェリートリトンも1分55秒0と時計を要した。

 昨年のチャンピオンズCはインティが逃げ、好位3〜4番手にいたクリソベリルが伸びて優勝。後方待機勢に出番はなく、完全な「内&前」の決着だった。勝ち時計は1分48秒5。今年は昨年ほど時計が出るかは微妙な情勢。ただ、昨年より先行勢の顔触れは充実しており、序盤流れれば、差し馬台頭の可能性は残っている。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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