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【阪神JF予想】例年とは大きく異なる馬場、コースで行われる阪神JF

  • 2020年12月08日(火) 18時00分
馬場虎太郎

同舞台のマイルCSではトラックバイアスの有利不利はなかったが…(c)netkeiba.com


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 今秋の阪神芝は例年と異なる開催スケジュール。例年であれば夏を挟んで9月に4回阪神開催が行われるが、今年は7月まで連続開催で施行。9月の阪神開催は行われなかった。夏の間に張り替えた野芝のみを使用する開催が行われていないため、野芝の状態が非常に良い。

 連続開催となるが、雨の影響をうけた開催日がほとんどなく、傷みも最小限におさえられた。近年稀に見るほどに良好な路盤の状態が整っている。

 今秋、阪神芝外回り1600mで新馬戦、未勝利戦除いた12頭立て以上のレースはここまでマイルCSしか行われていないが、このレースはトラックバイアスの有利不利はなかった。断然の1番人気だったグランアレグリアは完勝。3番人気のインディチャンプが2着。3着のアドマイヤマーズは5番人気と人気を落としていたが、本来はそれ以上の実力馬。トラックバイアスや馬場コンディションによる紛れがなく、実力が反映されやすい馬場状況だった。

 そして今週からの阪神芝はBコースに替わる。例年の阪神JFは開幕から2週目のAコースで施行されていた。例年とはまったく異なる馬場で行われそうだ。

 連続開催後半のBコースで行われる阪神芝外回り1600mの重賞は、阪神牝馬ステークス、桜花賞、アーリントンカップの3レース。これらのレースの馬場傾向も参考になりそう。

 2015年以降、Bコースの阪神芝外回り1600m重賞が馬場コンディション「標準〜軽い」の間で行われた場合、外有利率が高い。

 基本的に阪神芝外回り1600〜1800mは雨の影響をうけた重めの馬場コンディションにならない限りは、ほとんど偏りが出ない公平なコース構造。Bコースになると、内を通るアドバンテージが薄れるため、スムーズに運べる外枠が有利な状況になりやすい。

 枠順の分からない現時点(月曜)では、外枠に入った際の注目馬を挙げたい。

 メイケイエールの前走ファンタジーステークスはトラックバイアス「差し有利」と判定。7番人気2着だったオパールムーンは前半で離れた最後方を追走。11番人気4着だったオプティミスモも後方2番手の11番手を追走。前半で後方に控えていた馬が恵まれたレースを、向こう正面のペースが落ちていない地点で進出して先行集団まで押し上げる厳しい形になりながらの勝利。着差は僅かだったものの、内容的には完勝だった。

 今回も外枠を引けば、引き続き高いパフォーマンスを発揮できるだろう。先に書いたように、外枠自体が有利なレースにもなりやすい。

馬場虎太郎

走るフォームや予想されるバイアスからも外枠が望ましいメイケイエール(c)netkeiba.com


 逆に内枠を引くと、トラックバイアスの不利も受ける上に、能力発揮も難しくなる。跳びが大きく、伸びのあるストライドで走るタイプ。内枠で他馬のペースにあわせて走らされたり、馬群に包まれる競馬には不安が残る。

殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の阪神JFの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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トラックバイアス(馬場の偏り)を利用した馬券術を用いる馬場分析のプロフェッショナル。JRA発表の馬場状態ではなく独自の指標(※)を用いて真の馬場適性を分析、またパトロールビデオと綿密なデータ分析によって「トラックバイアスの不利」を受けた馬を導き出す。 ※「軽い」「稍軽い」「標準」「稍重い」「重い」の5段階で馬場状態を評価

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