数字だけのデータに惑わされるな
今回人気を分けそうな近親どうしのソダシとメイケイエール。今回は距離延長で初距離の1600mに挑むことになる後者に注目したい。
距離延長は馬券を買う側としては不安になる要素である。実際、過去10年でいうと距離短縮組の複勝率が25.0%、同距離組が21.3%に対し、距離延長組は12.1%しかない。これだけを見ると「買えない」ということになってしまう。
ただ、距離延長組は人気薄馬の比率が高い。夏のうちに1200mで収得賞金を得たような馬が「記念受験」的に出走してくることもあり、それがグループの成績を押し下げている。
単勝オッズ20倍未満馬に限定してみると、距離延長組は[4-2-2-9]で複勝率47.1%。短縮組が[2-1-0-5]で37.5%、同距離組が[4-4-5-21]で38.2%なので、実は距離延長組のほうが高い。
距離延長組のうち1600m以上の経験があった馬は[3-1-0-2](うち1頭は1800m経験があり、1600mは無し)、初距離だった馬は[1-1-2-7]なので距離経験はあったほうがいいが、昨年レシステンシアが初距離でも勝ったばかりだし、初距離・単勝20倍未満組もレシステンシアのおかげで回収率は単101%・複95%になっている。
今回距離延長組は10頭。そのうち単勝20倍未満になる可能性がありそうなのはメイケイエールくらい。オパールムーンにもぎりぎり可能性がありそう。ともに1600mは初だが、本命党は前者、穴党は後者に注目する価値がありそうだ。