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【中山金杯予想】毎年書いている中山金杯の買いパターン

  • 2020年12月29日(火) 12時00分

斤量増の実力馬に注目


 このコラムで過去と同じ話を書くのは申し訳ないのだが、中山金杯についてはこれが重要すぎて毎年書かざるをえない。前年の内容を覚えている人もそうそういないと思うので、書くことでリマインドする効果もあるだろう。

 書くことというのは「斤量増組を買え」である。これは中山金杯に限らずハンデ戦で私がよく書くことだが、いまのハンデ戦は重い側に酷なハンデを課さないので能力差を埋めきれないことが多い。結果として「背負っているグループ」が勝率・複勝率では上位に来る傾向が強い。

 その一方でファンが重いハンデを嫌うことも少なくはないので、結果として配当がつく→回収率も高いケースが目立つ。

 そういった傾向の総本山的な存在が中山金杯なのだ。過去10年、前走に比べて斤量が増えた馬の成績は[9-4-5-12]で勝率30.0%・複勝率60%。回収率は単152%・複124%と高い。

 2013年以降は8年連続で斤量増組から勝ち馬が出ており、11年も同様。勝ち馬を出せなかった2012年も3頭いた該当馬から5番人気3着馬が出ている。

 今年の該当馬はバイオスパークとヴァンケドミンゴの福島記念1、2着馬。同じハンデ重賞で斤量が増えるのは損に思えてしまうが、そういうときこそ買いだと私は考えている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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