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【中山金杯予想】Cコース替わりもパワー寄りの馬場継続で内&前有利か

  • 2021年01月04日(月) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。

 昨年暮れの中山の芝は時計が掛かる傾向が続いた。有馬記念は序盤が緩いペースで流れたとはいえ、勝ったクロノジェネシスの勝ち時計は2分35秒0。2年前の勝ち馬リスグラシューが同じ良馬場で2分30秒5。既に昨秋開催の時点で中山は時計を要していたが、開幕週のステイヤーズSが雨で施行されたこともあり、一気にパワー化が進んだ形だ。

 年が明けて、5日からは芝はCコースで施行となる。内6m地点に内柵を設置している。暮れの開催はAコースだった。JRAホームページでは「コースの変更に伴い、傷んだ箇所は概ねカバーされ、全体的に良好な状態」と書かれている。

 昨年最後の開催となった最終日12月27日のレースは見た目には内寄りの傷みは進んでいたが、内寄りを避けて通るほどの状態ではなかった。

 実際に8R・グッドラックハンデ(芝2500m)は大外枠から内ラチ沿いに入って逃げたディアスティマ(2番人気)が後続に7馬身差をつけて楽勝だった。

 11R・有馬記念(芝2500m)にしても最後大外から伸びた2着馬サラキアの脚は目立っていたが、優勝したクロノジェネシス、3着フィエールマンは早めに好位に押し上げた組が粘り込んだ。

 開催替わりの内柵設置で内ラチ沿いの傷みが軽減されたとあれば、ロスなく立ち回る「内&前」が有利な傾向になりそうな気配。

 開催日の5日に限れば、時計がどこまで出るかも注目したい。関東地方は12月30日に雨が降った以外は晴天が続いている。12月26〜27日の開催は良馬場発表でも2000mで2秒、2500mで3秒〜4秒近く時計を要したが、全体的に芝のボコボコした部分が解消されたとあれば、暮れより少し時計は出やすくなるかも。とはいっても、パワーを要する状況は続きそう。

 メインの中山金杯は、乱ペースは考えにくいメンバー構成。芝の状態からも中団〜後方の差し馬よりは、前の組が有利になりそうだ。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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