今週は中山が振り替えになった影響で、特別登録を見ずに原稿を書かねばならない。条件を先に示して、後からパズル的に登録馬を当てはめることになるが、それに向いているレースは(土曜のレースになるが)東京新聞杯だろう。
東京はコース改修を経ているし、中山で施行された年もあるのだが、それを無視して野蛮に過去10年を振り返っても、ある程度見えてくるものはある。
まず、前走レースとして該当例の多いニューイヤーSだが、同レースは別定だった時期もある。ハンデ戦に戻ったのは04年なのだが、ここ2年は人気サイドの馬も含め、東京新聞杯では全滅だった。過去にはダイワカーリアンなどが勝っているが、もしこの組を取るならば、いっそ穴志向でいったほうがいいだろう。
2番目に指摘しておきたいのは、中距離ハンデ重賞との相性の悪さだ。というか、前走2000m組そのものが[1-1-0-20]で、連対したのはベストタイアップとディヴァインライトだけ。ディヴァインライトは9番人気2着だったのだが、この年は不良馬場。開幕週で良となると、スピード重視のほうがいいように思われる。
3番目は、関東馬は人気サイド、関西馬は人気薄を重視ということである。西高東低の世の中にあって、勝率・連対率では関東馬がけっこう頑張っているのだが、回収率では関西馬のほうが上回っている。関東馬を買うなというわけではないのだが、関東馬ばかりの組み合わせというのも望ましくはない。
最後に、今年該当馬がいるかどうか分からないのだが、前走準オープン組が買えるという点を指摘しておきたい。
過去10年、前走準オープンに出走していた馬の成績は[2-1-1-7]。しかも、連対の3頭は03年04年で、新しい時期に好走例のあるのが心強い。馬券に絡んだ4頭はいずれも、2〜3歳時には重賞に駒を進めてそれなりに期待を集めながら、収得賞金を加算しきれず条件戦からやりなおすことになった馬。純然たる叩き上げではだめなようだ。