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【シルクロードS予想】1着馬と3着馬で全く傾向の違うシルクロードS

  • 2021年01月26日(火) 12時00分

複穴を出してきた馬たちは…


 シルクロードSはハンデGIII。私がよくハンデ戦で主張する、「ハンデ戦は敢えて背負う馬、斤量増になる馬を」が、半分当てはまり半分はあてはまらないレースだ。

 当てはまるのは勝ち馬についてである。この時期の定量相当(1月に実施されるケースと2月で短距離は4歳馬の扱いが変わり、説明が長くなるので省略)に対してプラスマイナスゼロかそれ以上のハンデを背負った馬が過去10年のすべてで勝っており、それ未満の斤量だった馬はのべ105頭いて勝っていない。

 勝ち馬に関しては「背負う馬が強い」の傾向が生きていることになる。短距離のほうがダッシュに効いてくるぶん斤量の影響が大きいという説もあるが、ともあれ勝ち馬については背負う組優勢だ。

 ちなみに今年の登録馬では10頭があてはまる。例年より多く馬の絞り込みには寄与しないかもしれないが、一応傾向として書いておく。

 一方で、複穴を出してきたのは前走から斤量減となる馬たちだ。この組は[1-3-7-59]と勝ってはいないものの3着はそこそこいる。しかも馬券に絡んだ11頭のうち実に8頭が10番人気以下なので、複勝率は15.7%と低いが複勝回収率は141%にも及ぶ。

 馬券に絡んだ11頭のうち昇級によって前走より斤量減となった馬は2頭のみ。つまり前走オープンかつ持ちハンデが軽いという状態、一見強いとは見えない状態で馬券に絡んだ馬が9頭いたことになる。

 今回、前走オープンで今回斤量減は7頭。こちらも該当頭数は多いが、例えば3連単フォーメーションの1、2着部分を人気サイドでコンパクトにまとめておいて、3着に該当馬をずらりと並べるような網の張り方も面白いと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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