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【高松宮記念予想】初距離の人気馬の取捨が鍵

  • 2021年03月26日(金) 18時00分

モズスーパーフレアが作るハイペースにどう対応するか


 今年の高松宮記念は距離短縮組、特に初距離の人気上位馬が多いことがポイントだ。

 1番人気が予想されるレシステンシアもその1頭。溜める形になりようがない1200mは良いと思うが、1400m以上しか経験していない馬にとって1200mのペースがどんな影響を及ぼすのかは、やってみないと分からない。今回はモズスーパーフレアを行かせて2番手になりそうだが、同馬のペースにどこまで付き合うかが問題だ。

 ダノンスマッシュは1200mタイプなので買いやすいことは買いやすい。高松宮記念で結果が出ていないことだけが問題だが、一昨年は僅差だし昨年は馬場がエクスキューズになる。香港スプリントを勝ってきたというのはかなりの偉業だし、今年は結果を出したいところだ。

 ラウダシオンはシルクロードSで1200mを経験してきたのはプラス。1200mの流れにも乗っていけることが分かった。ただGI馬ということで人気になりやすい面はある。この馬はシルクロードSから斤量据え置きで、先着したライトオンキューは0.5キロ減。単純計算通りにいくものではないが、人気がないならライトオンキューのほうにも魅力を感じる。

 インディチャンプは6歳にしてはじめての1200m戦。短距離-マイルの層が薄かった時代なら初距離でも問題なかったとは思うが、短距離路線も成熟したいまの時代においてこの番組選択が吉と出るか凶と出るか。差しに回ることは確実なので、ある程度前が止まってくれる展開がほしい。そうなるとレシステンシアとの初距離どうしの組み合わせは買いづらく、同じ初距離組ならばサウンドキアラあたりと組むイメージのほうが湧きやすい。

 ダノンファンタジーも初距離。1400mの阪神カップをこなしているのであと1ハロン……というところだが、それが簡単なことかどうか。気性で距離短縮に向いて行っている感じではないし、好走のためには位置がほしいタイプなので、まずはスタートを決めるところからになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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