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【大阪杯予想】コントレイルvsグランアレグリアの2強対決に心が躍る

  • 2021年04月02日(金) 18時00分

サリオスやレイパパレは割って入れるか


 コントレイルvsグランアレグリアが本当に楽しみな大阪杯。レース選択の合理性が増すとともに単純に心躍る対決というのは成立しなくなってきているが、今回の一戦は心から楽しみだ。

 普通に考えるなら、距離適性に保証のあるコントレイルを本命とするのが無難だろう。矢作師の評価でベスト距離は2000mというような話を聞いたこともあるのでなおさらだ。内回りはこの馬の長所を活かすうえで良い条件ではないが、それに近い皐月賞であっさり勝ってしまったので、割り引く材料にはならない。自信を持った競馬をすれば結果はついてくるだろう。

 グランアレグリアはこの局面にきて初の2000mというのは、普通に考えれば不安。ただこの馬の能力に加えて藤沢和雄師、ルメール騎手ということを考えると常識を嘲笑うような結果を出してくる可能性もある。血統そのものは短距離というわけではないので、折り合いがすべて。脚質的に4角の回り方と直線伸びるコースを取れるかも結果に関わってくる。

 サリオスは皐月賞でコントレイルに負けているので軸候補にまでは考えづらい。ただ、この馬が存在感を示せばこの後のマイル〜2000m戦線が厚みを増す。差す形よりはある程度位置をとったほうが、2強を脅かすチャンスにつながるだろう。

 レイパパレはこのレベルでやれるのかという問題はあるが、無敗馬というロマンがある。この馬は逃げまで含めて基本的には前に行く前提だと思うので、直線半ばあたりまでは見せ場を作ってくれそうだ。

 アドマイヤビルゴは阪神芝2000mで2勝している点が魅力。本格化はまだ先だと思うが、世代最高価格馬としてファンの想像以上の走りをしてほしいところだ。

 ワグネリアンはダービー馬としてはさびしい成績が続いてしまっている。ただ大阪杯は3着と5着で相性は悪くない。勝ち負けまではともかく、このコースを苦にする馬が出た場合にはそのぶん浮上があってもよい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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