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【皐月賞予想】前走連対馬をレースごとに見ると

  • 2021年04月13日(火) 12時00分

皐月賞へのメインルートだった弥生賞だが…


 皐月賞は前走大敗馬の巻き返しが少ないレースで、前走5着以下だった馬は過去10年[0-0-1-33]。前走3〜4着も[0-2-2-32]で、勝ち馬10頭、2着馬8頭、3着馬7頭は前走で連対している。

 前走連対馬に限定して前走レース別成績をとると、共同通信杯が[4-0-1-6]、スプリングSが[3-1-3-11]、ホープフルSが[2-0-0-1]、毎日杯が[1-0-0-3]、弥生賞が[0-3-0-15]となる。かつては皐月賞へのメインルートであった弥生賞は、いつの間にか機能しなくなっている。

 数字だけを見ると買いやすいのは前走共同通信杯連対馬。ゴールドシップとイスラボニータのときはスローの共同通信杯、ドゥラメンテとディーマジェスティのときはそれよりは流れた共同通信杯だったが、両方とも結局本番では来ている。イスラボニータのときなどは共同通信杯と皐月賞でかなり違うテイストのレースだったが、結局連勝だった。

 ただ、それだとエフフォーリアということになるので配当には限界がある。

 スプリングSはどうか。共同通信杯で負けたヴィクティファルスが勝ったのでこちらは上位人気ではあってもある程度配当がつくだろう。

 思い出すのはディープブリランテ。共同通信杯でのちの皐月賞馬ゴールドシップに負け、スプリングSでも2着だったが皐月賞では3着を確保。同じ形でエフフォーリアの3着だと配当はしれているが、2着馬次第ではある程度伸びる。

 共同通信杯と全く違う展開になって逆転があれぱ、これはもう穴馬券の範疇に入ってくる。今年の皐月賞はこの2頭をどう扱うかということを軸に考えたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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