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きさらぎ賞連対馬の条件

  • 2006年02月06日(月) 23時49分
 きさらぎ賞は1、2番人気の共倒れがあまりなく、かといって本命ガチガチの決着とは限らないレースである。本命党も穴党もバランスよく楽しめるレースだ。

 ただ、今年の登録馬を見ると、血統、成績、鞍上などすべて人気に繋がるようなプロフィールの馬はいない。いざフタを開けてみないと、どの馬がどの程度人気を集めるか正確には分からない。

 そこで、今回は傾向そのものを示して、あとは当日人気馬をあてはめてもらうことにしたいと思う。3歳重賞というのは臨戦過程が絞られるぶん、そういう買い方がけっこう当たるものでもある。

 過去10年で見ると、連対が望めるのは1〜6番人気。そこで、過去10年の6番人気以内馬60頭を対象とする。

 まず、前走オープン組と前走条件戦組の成績は、前者が[2-10-4-19]で後者が[8-0-4-13]。連軸にするならオープン組、アタマ付けにするなら前走500万下の馬ということになりそうだ。

 1着が望める前走条件戦組は、前走3番人気以内かつ3着以内が絶対条件(そうでないと、ここで6番人気以内にもならないわけだが)。現実的には1番人気1着であることが望ましい。そのかわり、前走距離などについてはあまりこだわらなくていい。

 前走オープン組は、前走5着以内、5番人気以内が絶対条件で、さらに絞ると前走着順は3着以内であることが望ましい。

 また、前走オープン組で勝った2頭はともにきさらぎ賞で1番人気だった馬だが、複勝回収率ではむしろ2→6番人気と人気が下位である方が妙味がある。

 これらをあてはめると、例えばアドマイヤメインは前走が4着であったことが多少引っ掛かるし、グロリアスウィークは前走6番人気だったことが引っ掛かる。最終的に6番人気以内になる馬で条件を満たす馬は限られると思うので、その馬を軸にしていけばよい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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