きさらぎ賞は1、2番人気の共倒れがあまりなく、かといって本命ガチガチの決着とは限らないレースである。本命党も穴党もバランスよく楽しめるレースだ。
ただ、今年の登録馬を見ると、血統、成績、鞍上などすべて人気に繋がるようなプロフィールの馬はいない。いざフタを開けてみないと、どの馬がどの程度人気を集めるか正確には分からない。
そこで、今回は傾向そのものを示して、あとは当日人気馬をあてはめてもらうことにしたいと思う。3歳重賞というのは臨戦過程が絞られるぶん、そういう買い方がけっこう当たるものでもある。
過去10年で見ると、連対が望めるのは1〜6番人気。そこで、過去10年の6番人気以内馬60頭を対象とする。
まず、前走オープン組と前走条件戦組の成績は、前者が[2-10-4-19]で後者が[8-0-4-13]。連軸にするならオープン組、アタマ付けにするなら前走500万下の馬ということになりそうだ。
1着が望める前走条件戦組は、前走3番人気以内かつ3着以内が絶対条件(そうでないと、ここで6番人気以内にもならないわけだが)。現実的には1番人気1着であることが望ましい。そのかわり、前走距離などについてはあまりこだわらなくていい。
前走オープン組は、前走5着以内、5番人気以内が絶対条件で、さらに絞ると前走着順は3着以内であることが望ましい。
また、前走オープン組で勝った2頭はともにきさらぎ賞で1番人気だった馬だが、複勝回収率ではむしろ2→6番人気と人気が下位である方が妙味がある。
これらをあてはめると、例えばアドマイヤメインは前走が4着であったことが多少引っ掛かるし、グロリアスウィークは前走6番人気だったことが引っ掛かる。最終的に6番人気以内になる馬で条件を満たす馬は限られると思うので、その馬を軸にしていけばよい。