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【CBC賞予想】スプリント・ハンデ重賞の斤量傾向

  • 2021年06月29日(火) 12時00分

単勝99.9倍以下の馬に限定して集計してみると…


 筆者が競馬初心者だった昭和の時代には「ハンデは1キロ1馬身、長距離では2馬身」などと言われたものだった。実際にどれだけハンデが効いているのか解明する方法というのはないのだが、実際の斤量と結果を比較して、CBC賞のようなハンデスプリント重賞の傾向を見ることはできる。

 2011年以降行われた芝1200mのハンデ重賞は31レース(シルクロードS、CBC賞、北九州記念でシルクロードSのみ今年実施済み)。その出走馬を、「年齢・性別から本来課せられる斤量」と実際のハンデの差額で整理してみたい。

 ただし、全体(のべ508頭)のうち6分の1弱にあたる単勝100倍以上馬は[0-0-3-79]と連対ゼロ、複勝率も3.7%。この馬たちは軽ハンデ寄りに含まれることが多く、これを残したままだと背負っている組の数字が優位に出やすい。そこで単勝99.9倍以下の馬に限定して集計したところ以下のようになった。

回収率向上大作戦


「基準〜-4」組の回収率はCBC賞のラブカンプー一発でできたものなので再現性は微妙。そこを無視すると、「-3」組は勝率・複勝率が低い一方で回収率も低いのでメリットがなく、「-1」「-2」組も高いのは複回収率だけなので、アタマで狙うなら「0」「+1」組、複穴候補が「-1」「-2」組ということになる。

 単純にあてはめると今回の登録馬ではアウィルアウェイとタイセイビジョンがアタマまで見込む候補、「-1」「-2」組は4頭なのでものすごく簡単にフォーメーションを組むことができる。

 実際にそんな簡単にいくのかは別として、今年はハンデの軽い馬が占める割合が高いので、そこを軽視するならある程度簡単に予想はまとまりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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