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【七夕賞予想】混戦の一戦!福島巧者か?それとも…

  • 2021年07月09日(金) 18時00分

今週も福島に波乱は起こるのか?


 人気割れしそうな七夕賞。人気サイドから入ってもある程度配当はつきそうだ。

 クレッシェンドラヴはとにかく福島には強い馬。オールカマー以降は番組選択が強気だったのでどうしても近走着順は悪く見えるが、福島のGIIIなら58キロでも軽視はできない。ただ7歳馬ではあるので、決め打ちの1着固定まではしづらいところだ。

 ヴァンケドミンゴも福島とは好相性。前走の大敗を馬場状態のせいと割り切れば十分評価できる。ただ展開待ちのタイプなので、あくまで流れひとつというところ。

 トーラスジェミニは対照的に、福島に良績は無いが自分で競馬を作ることだけはできるタイプ。ブラックマジックやショウナンバルディはいるが、強く主張すればハナを取れるのではないか。距離も守備範囲だろうし、安田記念5着の実績は侮れない。

 クラージュゲリエは万全の状態で使えずにいる印象で不完全燃焼の競馬が多いが、それでも3走前に日経新春杯3着。ハンデ56キロはこの馬にとって重くはない。他の上位人気勢に取りこぼしがあればそのぶん浮上する。

 ワーケアは一回リセットしての競馬。骨膜の手術がうまくいっているとしたら、休み明けの不安よりも能力発揮の魅力が勝る。弥生賞までの戦歴を考えると55キロでここへの出走はおいしい。状態については正直やってみないと分からない面はあるが、4〜5番人気にとどまるなら馬券的な魅力はある。

 ブラックマジックは血統レベルを考えるとまだ伸びシロを残している可能性はある。ただ距離短縮で未勝利戦以来の2000m。ずっと好位の競馬をしてきた馬だけに、序盤にもたつくと良さを出せずに終わる危険もある。

 ショウナンバルディは別定の鳴尾記念を56キロで好走してからのハンデ55キロはおいしく感じる。最近の好走が中京に偏っているだけにコース替わりは微妙だが、ここを好走するとまた一段上に行けそうに思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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