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【アイビスSD予想】斤量が魅力の3歳牝馬

  • 2021年07月20日(火) 12時00分

創設以来半分以上が馬券に…


 今年のアイビスサマーダッシュには、3歳牝馬が3頭登録してきた。

 この重賞が創設されてから過去20回、3歳牝馬=51キロでの出走は12例あり、[2-3-2-5]と実に半分以上が馬券に絡んでいる。

 複勝率でいうと58.3%にもなるが、加増されていない4歳以上牝馬(54キロ)が20.6%、1キロ加増の4歳以上牝馬(55キロ)が[2-0-1-3]の複勝率50%。後者が今年不在ということを考えると、3歳牝馬にはチャンスがありそうにも見える。

 ちなみに牡馬だと3歳馬は[0-0-3-10]で複勝率としては23.1%。加増なしの4歳以上牡馬が15.3%、1キロ加増が18.2%なので、連対馬こそ出していないものの3歳馬は買える存在であることが分かる。

 これは、重賞に出ようという3歳馬はそれなりの近況にあるのに対し、4歳以上馬の中には近走手詰まりの馬もそれなりに含まれるので、そのギャップが結果にも出ている可能性がある。

 それでも3歳馬、特に牝馬の成績は魅力的なので、馬券への組み入れを積極的に検討したいところだ。

 過去12例ある出走例のうち、未勝利と1勝クラスから来た2頭はさすがに馬券に絡まなかったが、2勝クラスからの2頭は1着と3着。今年登録している3頭のうち2頭は前走1勝クラスの負け組なので手を出しづらい。そうなると消去法でオールアットワンスが残る。逃げでも控えても好走しているので、その点も評価できる。

 3歳馬は牡馬のモントライゼが人気になりそうだが、オールアットワンスのほうにも注目しておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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