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【エルムS予想】マリーンS組は素直に好走組を評価

  • 2021年08月03日(火) 12時00分

ただ、マリーンS組が馬券に絡むのは…


 ステップとなるオープン特別とその後の重賞には、好走馬が共有されやすい関係の場合とそうでない場合がある。

 私もよくネタにするところでは、巴賞と函館記念は好走馬を共有しづらい、つまり巴賞好走馬は函館記念では買いづらい、巴賞大敗馬が函館記念で穴になることがある、という関係にある。

 一方、エルムSはマリーンSと好走馬を共有しやすい関係にある。

 過去10年のエルムSにおける前走マリーンS組は[5-1-1-29]。つまり7頭が馬券に絡んできたわけだが、マリーンSで4着以下だった馬は[0-0-0-21]。3着以内馬は[5-1-1-8]。例年だとこの2レースは函館→札幌となるわけだが、それでも両者は繋がりやすい関係にある。

 ちなみに、前回両レースがともに函館だった2013年は、マリーンSの1、3、5、8、10着馬が出走し、マリーンS1着だったブライトラインが3着でぎりぎりこの趣旨に合致した。

 今年はマリーンSの1〜3着馬がすべて登録しているが、気をつけなければならないことがひとつある。過去10年で前走マリーンS組が馬券に絡んだのは7回だが、7回それぞれ別な年度で、複数頭が絡んだことはない。2015年も1〜3着馬がすべてエルムSに進んだが、馬券に絡んだのは1頭(ジェベルムーサ)だけだった。

 今年1頭だけ選ぶとなるとハンデを背負ってマリーンS1着になったスワーヴアラミスとするのが自然だが、当時は小雨で稍重。天気と馬場の違いを考えたらオメガレインボーかダンツキャッスルのほうを取るという選択肢もある。ここは個々の判断によるところだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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