弥生賞は堅い重賞としてすっかりおなじみになった。「このところずっと4番人気以内の馬しか連対していない」という話もけっこう知られるようになったはずだ。
では、最後に5番人気以下の馬が連対したのはいつなのだろうか?なんと92年、6番人気1着したアサカリジェントが最後である。もう14年も前のことだ。
しかし、傾向やジンクスというものもいつかは途切れる。もしそれが今年のことだとしたら、どんな馬に期待すればいいのだろうか?
まずは、グレード制導入以降に5番人気以下で連対した馬を書き出してみよう。
85年 スダホーク 5番人気1着※
86年 ダイナコスモス 5番人気2着
87年 サクラスターオー 6番人気1着
89年 ワンダーナルビー 7番人気2着※
90年 ツルマルミマタオー 7番人気2着※
92年 アサカリジェント 6番人気1着
※マークをつけたのは、重・不良になった年である。93年以降の道悪では、95年に足利のハシノタイユウが8番人気3着したりと、やはり波乱寄りの傾向が出ている。雨が降ったら穴党の出番が多少出てくると考えてよいだろう。
一方、※マークのついていない3頭には、「それまで1800m以下しか経験していない」という共通項がある。いずれも良血だったりデビュー前からの評判馬だったりした3頭だけに、もし2000mの経験があれば4番人気くらいにはひっかかってもおかしくなかった。そこを距離経験の無さから5、6番人気になっていたというわけだ。
今年の登録馬でいうと、セトウチアポロンやトーヨーエーピーがこれに近いように思える。
ただ、気をつけなくてはならないのは、前掲の馬たちも5〜7番人気ではあったということだ。雨や距離という理由があっても、2ケタ人気になるような馬からの穴は狙えない。