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【北九州記念予想】北九州記念で狙いたいハンデ軽めの馬

  • 2021年08月17日(火) 12時00分

基準ラインより軽すぎるのも…


 北九州記念はハンデ戦なので、やはり斤量も予想の参考にしたいところだ。

 ただ斤量の額面は見てすぐ分かるが、牡牝の2キロ差と3歳馬と古馬の差を補正するのはなかなか難しいというか、ややこしい。

 ということで、古牡馬57キロ古牝馬55キロ、3歳牡馬54キロ3歳牝馬52キロの線を基準に、そこから何キロ重かった、軽かったで話を進めていきたい。コンマ5キロがある場合は切り上げで重い側のグループに入れる。

 この基準ラインを超える馬は過去10年で11頭いて[0-2-2-7]。複勝率36.4%だから悪くはないが1番人気馬が4頭いて勝ち切れてはいない。

 基準ラインのグループは[3-2-1-19]で複勝率24.0%。回収率は単202%・複87%なので悪くはないが、穴になってきたのはもっと軽いグループで、基準ラインから-2キロ、-3キロの馬たち(古牡馬で54、53キロ)。[6-5-4-65]で複勝率は18.8%とどうしても低くなるが、穴馬を出しているので回収率は単109%・複133%。ここ3年は全く馬券に絡んでいないが、その前はよく穴を出していた。

 これよりさらに軽くなると[0-1-0-19]なので狙いづらい。古牡馬で54、53キロの組からなにか探したいが、前走GIII組は[1-1-2-32]。GIIとGI組が[0-0-0-4]なので、前走重賞組でこの斤量というのはあまり良くない。上がり馬系のほうがよいところがあり、前走オープン特別以下だと[5-4-2-29]、条件戦組だけだと[2-3-1-10]。網をかけるならこのあたりだろう。降級があった時代といまとでは前提条件が違うが、そこはもう考えないことにする。

 今年、単純に斤量が該当する登録馬は8頭。そのうち前走オープン特別組はボンセルヴィーソ、アスコルターレ、メイショウキョウジ、前走条件戦組はボンボヤージ、ファンタジステラ。軸におすすめとは言えないが、迷ったときのヒモに入れたいのがこのタイプだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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