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【オールカマー予想】先行タイプが押し切る可能性は十分あるが馬場的には…

  • 2021年09月25日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。


 3週目に入った中山の芝コースは今週からCコースを使用。先週までのBコースから内柵が外に移動したこともあり、先週までのレースで傷んだ内寄りが概ねカバーされた形。

 今週は競馬開催日だった20日(月曜)以降は雨が降らない日が続き、土曜は「良馬場」で終日開催された。25日朝のJRA測定のクッション値は「10.2」(やや硬め)。セントライト記念が行われた20日が「10.4」(同)で、クッション性に関してはほぼ同じと考えて良さそうだ。

 内寄りの傷みが柵移動でカバーされたことで、今週は「内&前」が優勢に戻ると正直思っていたが、結果的には差しも決まる何でもありの様相。先週の3日間開催の後半から差しが決まるようになっていたが、土曜のレースを見る限りは同じ傾向が続いている印象。

 土曜は、芝競走は6鞍(障害競走は除く)。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「11番手、2番手、1番手、9番手、8番手、6番手」。逃げあり、差しあり。決まり手は多彩だった。

 土曜最初の芝のレースとなった2R・2歳未勝利戦(芝1600m)は正直驚いた。レース前半3F35秒2〜同後半3F35秒9とそれなりに流れていた。ただ、勝った3番人気ハッピープリベイルは3コーナー14番手で、4コーナーで一番外に回って後方から一気。今秋の中山序盤戦ではなかった決まり手。新潟1600m(良)で記録した1分36秒1の持ち時計を、1分34秒2と大きく短縮した。それだけ走りやすく、時計が出る土壌も整っている。

 9R・カンナS(芝1200m)も上位2頭は後方追走組。8番手を追走したコラリン(1番人気)が外から突き抜け、最後方10番手を追走したシゲルファンノユメ(2番人気)がこれも外から伸びて2着に浮上した。レース前半3F34秒0〜同後半3F34秒8。人気2頭が上位にきた力通りの結果かもしれないが、中〜外を通る差し馬が浮上しやすくなっているのは事実。

 日曜も引き続き、雨の可能性は低い。オールカマーは逃げ候補ロザムールも含めて、それなりに先行馬もいる。先行タイプのレイパパレが押し切る可能性は十分ある半面、馬場的にはグローリーヴェイズやウインマリリンなど差し馬も五分に戦えそうだ。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

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