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【スプリンターズS予想】スプリンターズSでちょっと気にかけたい人気薄内枠馬

  • 2021年09月28日(火) 12時00分

逃げ・先行にこだわらず狙いたい人気薄の内枠


 過去10年のスプリンターズSのうち1回は新潟だったので、今回は「中山での過去10回」を対象とする。最も多く勝ち馬を出している枠番(馬番ではない)は4枠で4頭、次が5枠で3頭。たまたまそこに上位人気馬が入っていた(勝った7頭中6頭は3番人気以内)ということもあろうが、まあ真ん中は無難な枠でもあるだろう。

 では穴を出してきたのは内か外か。これは内である。1、2、3枠はすべて「中山の過去10回」での複勝回収率が100%以上ある。1枠100%、2枠177%、3枠101%だ。

 1〜3枠を合算した「中山過去10回成績」は[1-4-8-47]で複勝率21.7%。これは4枠以降も含めた総合成績よりやや高い程度だが、複回収率は2枠から多く穴が出たことにより126%となる。ちなみに勝ったのは1番人気だったストレイトガールなので、単回収率は7%……。複穴と割り切って買ったほうがいい。

 内枠というと逃げや先行を連想するが、「前走逃げ」かつ「1〜3枠」だと[0-1-1-7]。前走先行で1〜3枠は複勝率30.8%、前走中団で1〜3枠は複勝率29.2%なのでほぼ同じ。内枠だからと前に行く馬だけにこだわらないようにしたい。

 内枠で人気、だとどうなのか。これはあまり良くない。5番人気以内で1〜3枠は[1-1-1-9]で単36%・複40%。無欲の人気薄が激走することはあるが、色気のある馬が内枠だと、無理に先行するか差しに回ってややこしくなるのかもしれない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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