スマートフォン版へ

【京都記念予想】前走GI大敗でも好走可能な京都記念

  • 2022年02月08日(火) 12時00分

合格ラインに達するのは○○に連対歴がある馬


 京都記念は別定GIIということもあり、前走GI組=格上組が強い。過去10年だと国内GI組が[5-5-7-18]で複勝率48.6%。回収率は単複とも100%を超えている。この他に前走海外G1の馬が[2-1-1-0]とすべて馬券に絡んでいる。

 前走GI組が強いのはドバイシーマクラシックに向かうような超一流馬が叩き台にするという事情もあるが、GIの負け組もけっこう馬券に絡んでいる。前走国内GIで6着以下だった馬が[3-1-4-11]で複勝率42.1%、前走10着以下に限っても[2-0-1-6]なので見限れない。

 前走国内GIの6着以下から京都記念の馬券に絡んだ馬は8頭いるが、うち2頭は前々走でGIの3着以内。2頭は前々走で別定・定量GII連対、残る4頭は直近で出走した別定・定量GII(フランスのフォワ賞含む)で連対していた。

 つまり、GIはノーカウントにしてその前にGII連対があれば合格ラインに達するということになる。

 今年の登録馬に前走GI組は4頭いるが、サンレイポケットはJCで4着。ユーバーレーベンはGIで2回大敗する前がオークス1着なので、過去の例とは少し違うがGIをGIIより低く評価するのはおかしいのでセーフ。マカヒキは前々走が京都大賞典勝ちなのでセーフ。レッドジェネシスは前々走が神戸新聞杯2着なのでセーフ。つまり4頭ともセーフなのである。となると、この中から最低1頭、実際には2頭以上が好走してくると予想したくなる。

 マカヒキ以外は全部上位人気だと思うが、それらの馬が好走してくる可能性が高いとなると、穴狙いできる余地は小さくなる。逆に穴馬に何頭もシルシを回したいなら、ここに挙げた馬たちの序列を整理して、買い目が膨らまないようにしなくてはならない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング