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【京都記念予想】前走GI組が強いが、チャンピオンクラス不在の京都記念

  • 2022年02月11日(金) 18時00分

それでも前走GI組を重視すべきか、それともGII・GIII組の台頭か


 例年、前走GI組が強い京都記念。ただ今年はチャンピオンクラスの馬は登録が無く、前走でGIの掲示板に載っているのも1頭だけ。それでもGI組が強いか、GII・GIII組から台頭する馬が出てくるかというのがレースのポイントだ。

 唯一の前走GI掲示板組はサンレイポケット。天皇賞秋も4着だし、近況充実している。そこで相手関係が楽になったら着順がという単純な話なのか、また相手なりの競馬になってしまうのかが馬券の扱いで難しいところだ。個人的には、勝ち切るタイプではないものの上位には来るのではと期待している。

 ユーバーレーベンは牝馬だが上位人気を争う。秋華賞は準備不足の感もあって大敗したが、ジャパンカップの6着は悪くない内容だった。今回のメンバーなら古牡馬相手でも通用すると思うが、脚質的に開幕週の阪神内回りがどうかというところはある。

 レッドジェネシスは古馬と比較する材料が無いので扱いも難しいが、2200mという距離そのものは成績が示す通りプラス要素。この配合のわりには極端に速い上がりは出ない馬なので、前半はある程度流れてくれたほうがよい。

 上がり馬タイプではジェラルディーナが上位人気に食い込みそう。こちらは逆に、上がりが速いほうがよい。血統的なポテンシャルも魅力だが、血統で人気になってしまうのは悩ましいところ。初距離と内回りも懸念材料ではあるし、あまり人気になるなら押さえに回したい。

 マリアエレーナは成績が安定している。ただ51キロだった新潟牝馬Sと、牝馬ハンデGIIIの愛知杯をどう評価するかは微妙なところ。本来牡馬相手の別定GIIだとこのタイプは狙いづらいが、今年は古牡馬が手薄なぶんどこまでチャンスをつかめるか。この馬も△あたりの扱いにしたいと個人的には考えている。

 レッドガランは距離延長が厳しいと個人的には見ている。ただ内回りはプラスなので、前半どこまで無理なく良い位置を取れるかによっては好走の余地もある。ラーゴムは正直力量的にどうかとも思うが、同じ阪神の2000mで結果が出ているので、2200mでも少し怖い面がある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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