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【フェブラリーS予想】本当に難しい今年のフェブラリーS

  • 2022年02月18日(金) 18時00分

1番人気馬も消す人がいてもおかしくないしアタマで買ってもおかしくない


 今年のフェブラリーSは本当に難しい。1番人気はカフェファラオだろうが、5、9、11着のあとにまだ1番人気というのは馬券的には歓迎できない。ただ、成績が示すように東京ダート1600mには滅法強いし、来るときは1着で来る馬。昨年内枠にもかかわらず勝っている点も評価できる。消す人がいてもおかしくない一方で、アタマで買ってもおかしくないという馬だ。

 タイトルホルダーということではレッドルゼルも上位人気になりそう。距離は正直微妙なところだが、今年は地方のダートの方がベターという馬が多く、そのぶん昨年より相手関係的に楽かもしれない。昨年のレースも悪くはなかったので、そこからの一歩前進を期待したい。

 ソダシは芝スタートでワンターンという点を生かしたい。チャンピオンズカップの前半を見るとダートがこなせないわけではないと思うが、捕まるときがあっけなかった。距離の問題があるとしてもそれだけでは説明できない。デキやメンタルの問題があるとしたら、中10週は立て直すのに少し時間が不足しているようにも思える。

 ソリストサンダーは武蔵野Sの勝ち馬でもあるし、前走で人気を裏切ったとしてもコース替わりである程度買われそう。ただ、根岸Sと東海Sからここというローテは好走してこないとかなり厳しいものがある。両レースの前走4着以下馬は過去10年[0-0-0-43]となっている。

 ならば両レースの勝ち馬が今回軸にできるかというと、テイエムサウスダンは距離延長に加え芝スタートと、乗り越えるべき課題が多い印象。反対にスワーヴアラミスもこの条件がいかにも合うというタイプではない。この2レースからはブルベアイリーデやタガノビューティーが出られれば複穴として面白かったと思うのだが、出走権が得られなかった。

 アルクトスは南部杯を連覇した一方でこのレースでは結果がでていない。このコース自体は外枠有利だがアルクトスの脚質なら内寄りのほうがよいと思うので、悔いのない競馬はできそうだ。相手関係も過去よりは楽だろう。

 エアスピネルは明け9歳馬だが、このコースとはとにかく相性がよい。枠順としては最高の大外を引いたし、複穴になっても不思議ではない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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