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桜花賞の穴馬、ポイントは『安定味』

  • 2006年04月03日(月) 19時00分
 今年の桜花賞はなにやら混戦模様。こういう時にわざわざ本命ガチガチの馬券を買う必要もないわけで、◎はともかく▲や△には穴馬をたくさん盛り込みたいところである。

 では、桜花賞における穴馬にはどんな馬が適するのだろうか?

 過去10年、桜花賞で3着以内した7番人気以下の馬は10頭いる。「7番人気」とは、フルゲートのうち人気が下3分の2に属するという基準だ。

 この馬たちを見ると、「大崩れが少ない」ということが重要なのではないかと思われる。

 0.6秒以上かつ6着以下の大敗がキャリアのうち何回あったかを数えてみると……。

デアリングハート  0回/6走
アズマサンダース  0回/4走
シーイズトウショウ 0回/8走
ブルーリッジリバー 2回/6走
アローキャリー   2回/11走
マヤノメイビー   0回/3走
エアデジャヴー   0回/5走
ホーネットピアス  0回/5走
ファイトガリバー  0回/4走
ノースサンデー   1回/7走

 このうち、アローキャリーの2回のうち1回は道営(旭川)でのもの。ブルーリッジリバーという例外はあるが、本格的な大敗は「理想は0回、あって1回」と言っていいだろう。多頭数の混戦においては、安定味がサバイバルの武器になるということか。

 今回人気薄、かつ前述した大敗が0回といのは、いそうでそれほどいない。

 アイアムエンジェル、カワカミプリンセス、ラッシュライフが登録馬中の該当馬である。

 このうちアイアムエンジェルは1200mまでしか距離経験がなく、カワカミプリンセスは収得賞金800万下の立場。となると、ラッシュライフか。

 父サクラバクシンオーは、シーイズトウショウと同じ。◎にとは思わないが、▲・△はぜひ付けたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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