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【桜花賞予想】軸はやはりあのレースから取りたいが……

  • 2022年04月05日(火) 12時00分

馬券に絡んだ馬は前走も好走している


 阪神コースが改修されて桜花賞が外回りコースになって以降、15回が終了した。その間、前走4着以下から優勝したのはジェンティルドンナのみ。

 馬券に絡んだ45頭のうち37頭は前走3着以内なので、今回は「前走3着以内馬に限定した前走レース別成績」を見てみたい。
回収率向上大作戦



 レジネッタなどたまに穴が飛び出るものの、フィリーズレビューはチューリップ賞に対して明らかに分が悪い。

 2歳GIからの直行は4頭すべて連対しているが、桜花賞で1、2番人気だった馬ばかりなので、ラブリイユアアイズが同じように走れるかは微妙。ただ、人気の盲点になる可能性はあるので、気には留めておきたい。

 アネモネS組は明らかに厳しく、フラワーC組もいまひとつ。クイーンC組は同距離のわりにいまひとつだが、4頭馬券に絡んではいるので一刀両断にはできない。

 エルフィンSからの直行はレッドディザイア、マルセリーナ、デアリングタクトの3頭が連対。3頭とも2番人気に推されていた馬なので、阪神JFにおけるラブリイユアアイズと同様、アルーリングウェイは軸にまでは推せず、ヒモ穴として気にかけるくらいが妥当かもしれない。

 こうやっていくとチューリップ賞上位馬からという普通の結論になってしまうのだが、これは致し方のないところ。なにしろ阪神JF→チューリップ賞→桜花賞が同じコースなのだから、レースの中心になって当然である。

 ただ、前走4着以下の馬も含めてなお、前走チューリップ賞組が1、2、3着を独占したことは過去15年で2回しかない(2013年と15年)。ワンツーも2回のみ。1、3着と2、3着が3回ずつ。軸はチューリップ賞組から取っても、ヒモには他のレースからきた馬を取り上げていく必要がある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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