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今年ミモザ賞組の好走はあるか?

  • 2006年04月17日(月) 23時51分
 フローラS(旧4歳牝馬Sを含む)の過去10年を振り返ってみると、その前走レースのうち、連対馬を最も多く出したレースはやはりというか桜花賞で、[4-1-1-18]となっている。

 一方、1着数は少ないが同じく5頭の連対馬を出したレースがある。ミモザ賞だ。[1-4-2-21]となっている。

 桜花賞の場合は「前走ひと桁人気」「ひと桁着順」のどちらかを満たせば好走する確率が高く、今年唯一の登録馬・テイエムプリキュアももちろん有力ではある。しかし、それでは配当的妙味があまりに無いので、ミモザ賞組の考察を深める必要はあるだろう。

 ミモザ賞組の中身を見ると、前走着順では1着だったレディパステル、レースパイロットから4着だったニシノハナグルマの範囲から馬券に絡んだ馬が出ている。しかし今年の場合、フローラSに登録したのはミモザ賞の1〜5着馬なので、ストールンブライドが脱落するだけだ。

 では前走着差で……と考えると、0.2秒差以内という結論が出てくるのだが、今年の1〜4着馬はまさに0.2秒差。これまた絞れない。

 そこで別な条件を探すと、「芝で掲示板を外したことがない」という条件が見つかる。前走ミモザ賞→フローラSで5着以内した5頭の芝着順を振り返ると、

ニシノハナグルマ 4、4着、
レディパステル 3、2、2、1着
レースパイロット 1、3、1着
マイネミモーゼ 2、1、5、3着
スイートマティルダ 3、2、2、2着

 と、いずれも芝のキャリアが浅く、かつ崩れていないことが分かる。

 一方、今年のミモザ賞組はというと、揃って掲示板を外しまくっている。その中で、唯一条件に近いかなと思えるのがノンコ。キャリア4戦だし、葉牡丹賞は言い訳のきくレースだった。その葉牡丹賞も2着から0.2秒差、5着から0.1秒差だったから、オマケできる範囲と言えるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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