フローラS(旧4歳牝馬Sを含む)の過去10年を振り返ってみると、その前走レースのうち、連対馬を最も多く出したレースはやはりというか桜花賞で、[4-1-1-18]となっている。
一方、1着数は少ないが同じく5頭の連対馬を出したレースがある。ミモザ賞だ。[1-4-2-21]となっている。
桜花賞の場合は「前走ひと桁人気」「ひと桁着順」のどちらかを満たせば好走する確率が高く、今年唯一の登録馬・テイエムプリキュアももちろん有力ではある。しかし、それでは配当的妙味があまりに無いので、ミモザ賞組の考察を深める必要はあるだろう。
ミモザ賞組の中身を見ると、前走着順では1着だったレディパステル、レースパイロットから4着だったニシノハナグルマの範囲から馬券に絡んだ馬が出ている。しかし今年の場合、フローラSに登録したのはミモザ賞の1〜5着馬なので、ストールンブライドが脱落するだけだ。
では前走着差で……と考えると、0.2秒差以内という結論が出てくるのだが、今年の1〜4着馬はまさに0.2秒差。これまた絞れない。
そこで別な条件を探すと、「芝で掲示板を外したことがない」という条件が見つかる。前走ミモザ賞→フローラSで5着以内した5頭の芝着順を振り返ると、
ニシノハナグルマ 4、4着、
レディパステル 3、2、2、1着
レースパイロット 1、3、1着
マイネミモーゼ 2、1、5、3着
スイートマティルダ 3、2、2、2着
と、いずれも芝のキャリアが浅く、かつ崩れていないことが分かる。
一方、今年のミモザ賞組はというと、揃って掲示板を外しまくっている。その中で、唯一条件に近いかなと思えるのがノンコ。キャリア4戦だし、葉牡丹賞は言い訳のきくレースだった。その葉牡丹賞も2着から0.2秒差、5着から0.1秒差だったから、オマケできる範囲と言えるだろう。