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天皇賞春で穴になるスタミナ自慢は?

  • 2006年04月25日(火) 00時00分
 天皇賞春である。ディープインパクトをどう扱うかについては皆さん独自に決めていることだろうが、どちらにしても穴馬のピックアップは必要になる。

 ディープインパクトを軸に取る場合はヒモに穴馬でも来ないとやっとれんということになるし、ディープインパクトを外すという場合は、そこまでした以上100万・1000万級の配当が欲しいからだ。

 そこで持ち出したいのがダンスインザダーク産駒とリアルシャダイ産駒である。この2種牡馬は、芝3000m以上での通算回収率が単複とも100%を超えている。

 もっとも、ダンスインザダーク産駒3頭のうちデルタブルースは菊花賞馬だしマッキーマックスは近走好調なので、馬券も売れてしまうだろう。となると、「無理を承知の穴馬」として推したいのはファストタテヤマとハイフレンドトライということになる。この原稿を書いている時点でハイフレンドトライの出走権は確定していないのだが、回避馬の動向から出走可能と見る。

 ファストタテヤマの近3走は1→5→5着。ハイフレンドトライは4→4→4着。ここからG1でどうなのか!? という意見もあるだろうが、無理が通ってこその穴馬券だろう。

 特に、リアルシャダイは父としても母の父としても天皇賞春で数々の好走を演出してきただけに、つい期待したくなる。

 こういうタイプを狙うとき、思い出すのは91年2着のミスターアダムスだ。

 同馬はオープンに上がって以降、2→3→4→3→2着と勝ちきれなかったのだが、反対に天皇賞でも着順を落とすことなく7番人気で2着した。

 ミスターアダムスはファバージの肌にノーアテンションという「スタミナだけは売るほどある」血統。先述した2頭も、スタミナ勝負になれば、2着はキツいにしても3着ならばあっておかしくない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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