競馬の世界に西高東低という言葉が定着して久しいが、東で行われるG1ならば、地の利を加味して関東馬がそれなりに活躍してもいいはずである。
実際の東西バランスはどのようになっているか。若馬のG1ということで、まずは朝日杯の過去10年を見てみよう。
関東[2-4-4-56]回収率、単10%・複35%
関西[8-5-5-67]回収率、単111%・複59%
(他に地方馬の2,3着が各1回)
勝率でトリプルスコア、連対率でも大きな差があり、完全に西高東低だ。
一方、皐月賞はどうか。
関東[3-3-0-58]回収率、単139%・複50%
関西[7-6-10-91]回収率、単125%・複82%
過去10年というくくりなので、関西馬の上位独占となった今年の皐月賞は含まれていない。それでも勝率、連対率ともに関西馬が上回る。
本題であるNHKマイルCを飛ばして、オークス・ダービーについても見てみよう。
オークスは関東馬が健闘している。連対率では負けるが勝率では上回っているし、回収率も単勝は関東馬、複勝は関西馬が高くなっているという形だ。
ダービーは全く問題にならず関西馬の圧勝。過去10年、関東からのダービー馬はサニーブライアンしかいないし、2着馬も2頭だけだ。
さて、ではNHKマイルCである。
関東[5-5-4-70]回収率、単48%・複79%
関西[5-5-6-78]回収率、単39%・複45%
勝ち馬・2着馬の数は全くの互角。ということは、出走数がやや少ない関東馬のほうが勝率・連対率で勝るということだ。また回収率も関東馬の方が上位となっている。
ここまで振っておきながら私の本命は関西馬なのだが、だからこそ相手には積極的に関東馬を取ろうと考えている。