スマートフォン版へ

【日経新春杯予想】中京と相性がよいヴェルトライゼンデ

  • 2023年01月13日(金) 18時00分

前走条件戦組が強いレース



 日経新春杯では過去10年のうち5回で前走GI組が優勝。ただ、前走GI組全体だと[5-1-0-26]で回収率は単82%・複36%。人気が予想されるヴェルトライゼンデを重視するなら菊花賞組のどちらかは切るくらいまで思い切る必要があるかもしれない。

 そのヴェルトライゼンデは中京と相性がよいし、位置が後ろになりすぎなければやはり有力と考えざるをえない。59キロというハンデの見た目は重く見えるが昨年までなら58キロだし、これで人気が落ち着くならむしろありがたい。

 前走菊花賞組の2頭は、ヤマニンゼストがコース好走歴(神戸新聞杯2着)で、プラダリアが重賞勝ち(青葉賞)の実績で勝負したいところ。ただともに重賞は世代限定戦しか経験しておらず、その中での地位を考えると強気には評価しづらい。

 日経新春杯は前走条件戦組が強いレースなので、4歳馬についてはむしろ、菊花賞のあとに準オープン(2着)を挟んできたヴェローナシチーに目が向く。ただ追い込む競馬になると展開次第だし、今回どうも人気になりそうなのが馬券的には困るところである。

 ロバートソンキーは菊花賞と天皇賞春を除けば掲示板を外していないし、馬券の対象から外れたのもその2レースと新馬戦のみ。この馬も位置取りの問題はあるが、キャリア11戦のうち7回上がり最速をマークしている馬でもあるし、馬券圏内まで差してくると期待したい。

 ハヤヤッコはムラ駈けなのでいきなり来る可能性もあるが、年齢・ハンデ・前2走を考えるとそこまで強気にはなれない。ハンデを背負う組ではさらに年上になるがサンレイポケットを複穴に考慮するほうがよいのではないだろうか。勝ち切るイメージは無いが、3着には届いてきてもおかしくはない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング