前走準オープン組が好走という変わらない傾向
東京新聞杯といえば、「前走準オープン組がよく来ている」という話を毎年書いてきたような気がする。完全昇級制になってもその傾向は変わらず、過去10年で[4-1-0-7]、昨年は該当馬が3頭いたがその中からイルーシヴパンサーが優勝した。
今年は登録馬中に該当馬が1頭のみ。インダストリアだ。1頭しか該当馬がいなかったことは過去10年のうち5回あるが、そのうち3回はその馬が勝っている。今回のインダストリアは4〜5番人気に落ち着きそうだし、目をつぶってこの馬からということでもいいだろう。
ただ一方で忘れてはいけないのが、前走準オープン勝ち組が強いからといって、格が通用しないとか前走クラス下位側が狙い目というわけではないということだ。
前走準オープン組は複勝率41.7%だが、オープン特別組は6.7%。リステッド組15.4%、GIII組18.8%、GII21.1%、GI組33.3%で前走の格が上がるほど高くなっている。
GI組は勝ち馬4頭を出しており、オープン組やリステッド組の0頭、GIII組とGII組の各1頭を上回っている。
その前走GI組だが、同距離のレースであるマイルCSから来た馬は[1-0-1-11]なのに対し、エリザベス女王杯組が[3-0-1-1]と結果を出している。
今回はナミュールもピンハイも人気なのでうまみはないが、無理に否定することはやめておきたい。インダストリアを含めた3頭で決まったり、そこまでは無理でも3頭中2頭が馬券内に来てくれるとデータ派としては嬉しいところである。