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【東京新聞杯予想】東京新聞杯の定番といえば

  • 2023年01月31日(火) 12時00分

前走準オープン組が好走という変わらない傾向


 東京新聞杯といえば、「前走準オープン組がよく来ている」という話を毎年書いてきたような気がする。完全昇級制になってもその傾向は変わらず、過去10年で[4-1-0-7]、昨年は該当馬が3頭いたがその中からイルーシヴパンサーが優勝した。

 今年は登録馬中に該当馬が1頭のみ。インダストリアだ。1頭しか該当馬がいなかったことは過去10年のうち5回あるが、そのうち3回はその馬が勝っている。今回のインダストリアは4〜5番人気に落ち着きそうだし、目をつぶってこの馬からということでもいいだろう。

 ただ一方で忘れてはいけないのが、前走準オープン勝ち組が強いからといって、格が通用しないとか前走クラス下位側が狙い目というわけではないということだ。

 前走準オープン組は複勝率41.7%だが、オープン特別組は6.7%。リステッド組15.4%、GIII組18.8%、GII21.1%、GI組33.3%で前走の格が上がるほど高くなっている。

 GI組は勝ち馬4頭を出しており、オープン組やリステッド組の0頭、GIII組とGII組の各1頭を上回っている。

 その前走GI組だが、同距離のレースであるマイルCSから来た馬は[1-0-1-11]なのに対し、エリザベス女王杯組が[3-0-1-1]と結果を出している。

 今回はナミュールもピンハイも人気なのでうまみはないが、無理に否定することはやめておきたい。インダストリアを含めた3頭で決まったり、そこまでは無理でも3頭中2頭が馬券内に来てくれるとデータ派としては嬉しいところである。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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