前走GI組が強いレースだが…

　中山記念は前走GI組が強いレースだが、GIII組も好走してきた馬についてはチャンスがある。

　今回GI組の代表格はダノンザキッドだろう。北村友一騎手との相性もよさそうだし、このところの成績を見れば昨年の7着は気にしないでいい。単勝は買いづらいタイプだが、無印にするようなことはできない。

　スタニングローズは同じコースのフラワーCを勝っているし、エリザベス女王杯については馬場状態というエクスキューズもある。前寄りで競馬ができるのも強みだ。ただ今回は、初の対古牡馬戦でありながら人気になりそうなので、馬券上の扱いはオッズと相談ということにしたい。

　ヒシイグアスは一昨年の勝ち馬。とにかく使い込めない馬だが、能力は確実にある。デキさえあればここも勝ち負け。ここだけでなく次走やその次まで順調に競馬してほしい。

　シュネルマイスターはこのところ苦しい競馬が続いている。香港でもそこまで状態が悪いようには見えなかったが結果が出なかった。今回は距離延長だが、スランプ期に新しい条件を試すこと自体は良いことだと思う。本来の地力を考えると、人気落ちならおいしい存在になるかもしれない。

　GIII組は勝ってきた馬が3頭おり、GI組と激しく対決することになりそうだ。いちばん人気になるのはソーヴァリアント。距離短縮で初経験の1800mになるので、まずは位置取りがポイントになる。スタートの出来不出来が結果を大きく分けそうだ。

　ラーグルフも距離短縮での一戦。決め手というよりは持続力の血統なので、このコースそのものは合いそうな気がする。このレースで強い4歳馬というのもよい。

　イルーシヴパンサーは末脚強烈だが、その脚質から展開待ちの面はある。久々の右回りということもあり、ここではシルシを回しても△あたりが妥当か。