オークスはカワカミプリンセスが4連勝で女王の座に就いた。
無敗のオークス馬にも驚いたが、さらに驚くのはこの馬が6月5日生まれだということである。競走人生の中でも比較的早い時期である春クラシックにおいて、遅生まれはハンデ。それを克服しての勝利だけに価値はさらに大きい。
さて、この遅生まれだが、不利ではあるもののこの時期にくればある程度ディスアドバンテージは縮小している。結果として、「ギリギリ間に合った馬」はけっこう馬券になったりもする。
ダービーでいうと、96年の2着馬ダンスインザダークがカワカミプリンセスと同じ6月5日生まれ。過去10年ダービーに出走した6月生まれはこの馬とノーリーズンだけなので、「連対率50%」ということになる。
5月生まれは面白い構造になっている。過去10年の着度数は[4-0-3-33]なのだが、4勝はすべて1番人気でのものなのだ。スペシャルウィーク、ジャングルポケット、タニノギムレット、ネオユニヴァースである。
対照的に、3着の3頭は9番人気だったメイショウジェニエ、15番人気だったダイワスペリアー、7番人気ザッツザプレンティと人気薄ばかり。馬券上の利用価値はこちらのほうが大きそうだ。
今年の登録馬を見てみると、1番人気候補に5月生まれはいない。フサイチジャンクとメイショウサムソン、アドマイヤメインは3月、アドマイヤムーンは2月だ。
となると、意識するのは「人気薄での3着」果たして誰が5月生まれかというと…。
アサクサゼットキ、マイネルポライトと出走権のない馬が並ぶ中、唯一収得賞金が足りているのが…ヤマタケゴールデン。自分でも驚くような馬に着地してしまっただけに、「あくまで参考」ということにしていただきたいが、オークスでキングへイロー産駒が勝ったのだから、ダービーでキングへイロー産駒が好走しても理屈としてはおかしくない。