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【皐月賞予想】“大混戦”と言われすぎて妙味が逆転する?/第127回

  • 2023年04月15日(土) 12時00分
今年の皐月賞はGI馬不在の大混戦で、波乱ムードが漂っています。だとしても、このコラムがやることはいつもと同じ。上位人気の中から妙味度の高い馬を探すだけです。はたして今回はどの馬が「儲かる軸馬」になるのでしょうか?
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)

今の競馬の構造上、難しくなるのは当然


編集K3(以下、K3) 卍さん、今年の皐月賞は難しそうですね……。

 抜けた馬がいなくて“大混戦”と言われているようですね。GI馬がいないのも2012年以来のようです。

K3 昔は前哨戦を叩いてから本番というのが常識でしたけど、今は違う路線で勝ち上がってきた馬たちが本番で初めて対決するような構造になりました。

 戦ったことがない馬たちを比較するんですから、難しいのは当然ですよね。でも、大混戦だとしても、このコラムはいつもどおり妙味があるかないかだけ見ていきましょう。

K3 そうですね。クラシックも始まりましたし、久々にこのコラムの趣旨を説明しておきましょうか。

 確かに、初めて読む方もいらっしゃるかもしれませんからね。

K3 ざっくり言うとこのようになっています。

・競馬は約93%のレースで1〜3番人気のうちのどれかが馬券に絡む
・1〜3番人気から軸に相応しい馬を選ぶことができれば、高い的中率と回収率が期待できる
・軸に相応しい馬は、卍氏が開発した「妙味度」で見つけられる(100が平均)
・このコラムでは、予想オッズの1〜3番人気の中から「総合妙味度」が最も高い馬を「儲かる軸馬」とする(※「総合妙味度」は重賞予想に適した21項目の妙味度の平均)
・2020年10月の連載開始以降、「儲かる軸馬」の複勝率は48%、複勝回収率は96%

「妙味度」について詳しく知りたい方は、当コラムの初期の記事か電子書籍『中央競馬 妙味度名鑑 2023』をご覧いただければと思います。ちなみに、今週の日曜から「オーパーツ・パブリッシングお客様還元祭」というのをやります。『妙味度名鑑』をはじめ、オーパーツ・パブリッシングの書籍を購入してくださった方にアマゾンギフトカードをプレゼントする企画です。

 もしかして、それを言いたくて趣旨説明をしました?(笑)

K3 さて、皐月賞の予想をしていきましょう(汗)。大混戦と言われていても「儲かる軸馬」はルールどおり予想1〜3番人気から探しましょうということですよね。

 はい。“大混戦”と言われすぎて、人気馬がおいしくなる可能性だってありますし。

K3 なるほど。2012年もそんな感じでした。

 では、上位人気の総合妙味度を見ていきましょう。

単勝予想オッズ=1〜5番人気馬の総合妙味度
1 ファントムシーフ(3.1倍) 98.6
2 ソールオリエンス(4.6倍) 97.6
3 ベラジオオペラ(7.0倍) 96.8
4 フリームファクシ(7.7倍) 100.6
5 トップナイフ(8.3倍) 104.7
※想定騎手は上からルメール、横山武、田辺、レーン、横山典。想定オッズは14日15時時点。

K3 えー、予想1〜3番人気がそろって100未満じゃないですか! 趣旨説明をしたときに限って例外的なパターンですか?

 まぁ、予想1〜3番人気のなかで総合妙味度が一番高い馬というルールなので、「儲かる軸馬」はファントムシーフになります。

K3 ルメール騎手もハービンジャーも妙味度は低いですよね。98.6で済んだのは何か高得点項目があったということでしょうか?

 目立って良かったのは以下の3つですね。

ハービンジャーの距離延長 104
西村真幸厩舎の中山競馬場 120
西村真幸厩舎の芝 104

K3 西村真幸厩舎って高松宮記念で初GI勝利を挙げたばかりですよね。ファストフォースでよく穴をあけているイメージですけど、妙味度はどんな感じなんですか?

 妙味度的にはそれほど大きな特徴はありません。ただ、「中山」「芝」「中距離」「OP(重賞含む)」は100を超えています。あと、総合妙味度には含まれていませんけど、今回のようにレース間隔を空けるのは悪くないようですね(※画像は電子書籍『中央競馬 妙味度名鑑 2023』)

儲かる軸馬

K3 でも、総合妙味度が高くない馬から買うのはちょっと抵抗がありますね……。ルールだからしょうがないとは思いますけど。

 その気持ちはわかりますけど、1頭だけでは妙味がなくても、複数頭を組み合わせた買い目なら妙味があるというパターンがあります。例えば、軸が98点でも相手2頭の点数が高ければ美味しい買い目になるわけです。これは卍指数でも同じ考え方です。

K3 じゃあ、相手の馬に頑張ってもらうしかないですね。相手はどのあたりですか?

 総合妙味度が100を超えているのは以下の10頭です。

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卍

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2007-2009年の3年間で、28億7000万円の馬券を購入し、払戻金30億1000万円を得たことで大阪国税局に告発され、単純無申告の罪で起訴された、俗にいう“外れ馬券裁判”の当事者。2004年に、高回収率を期待できる馬を抽出する独自の指数“卍指数”をもとに、パソコンで自動購入を行う錬金システムを構築。その後、2ちゃんねるの競馬板で豪快な馬券を当て続け、伝説となっていた。

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