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【フローラS予想】前走1勝クラス組が通用しやすいレース

  • 2023年04月21日(金) 18時00分

今年はますます上がり馬にチャンスがありそう


 フローラSはもともと前走1勝クラス組が通用しやすいレースだが、今年は前走オープン組が3頭しかいないので、ますます上がり馬にチャンスがありそうだ。1勝クラス組どころか、初勝利をあげたての馬が上位人気になりそうな状況でもある。

 ソーダズリングは2戦目で勝ち上がり。勝ち方が良かったのと血統から注目を集めそうだ。距離延長は問題ないというか、むしろプラスの可能性もある。前走新馬・未勝利組は過去10年[1-1-2-31]、0.3秒以上着差をつけてきたケースでも[1-0-0-7]なので人気で買うのは嫌なのだが、前述したように格上タイプが少ないので消すのもためらわれる。ましてこの馬は枠も良いところを引いた。

 ドゥムーランは未勝利戦デビューで1戦1勝。逃げ馬が3着に残っているレースで3角16番手から勝ったのはさすがだし、晩成のきらいがあるサトノダイヤモンド産駒なのでまだ上昇余地もある。今回については、さすがに前走と同じ位置からでは厳しいので、まずはスタートを決めて取れる位置を取るところからだろう。

 ブライトジュエリーも前走追い込み、デビュー勝ち。ただここまでの3頭を3頭とも買うというのは、例年の傾向から離れすぎる感じもする。それぞれ良血なので切る馬を選ぶのは難しいのだが、泣いて馬謖を斬るような選択が必要かもしれない。イトカワサクラなど他にも3頭未勝利勝ちがいるので、仕分けは必要だ。差して勝ってきた馬が多いので、逆に3番手から勝ってきたレシプロシティを狙う手もあると思う。あるいは内枠重視にこだわるか。

 イングランドアイズはクイーンC4着、クイーンオブソウルはアネモネS3着、ゴールデンハインドはフラワーC4着からの参戦。上がり馬が意外に走れなかった場合は、オープン好走のこれらの馬を選ぶのが正解だったということになる可能性もある。過去の傾向だと1800mのフラワーCがいちばんここに結びついているので、人気がなくてもゴールデンハインドには注目したい。

 キミノナハマリアは今回唯一の前走1勝クラス勝ち馬。極端に上がりが速くなると苦しいが、好位からしぶとく残す競馬ができる。前に行ける馬だし、フローラSには合っているタイプだと思う。キミノナハマリア、ゴールデンハインドの4枠は過去データで強い枠順ではないが、外枠に入るよりはやりやすいかと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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