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【ヴィクトリアM予想】前走上がり最速の馬、実は!?

  • 2023年05月09日(火) 12時00分

人気馬スターズオンアースの取捨は?


 ヴィクトリアマイルは波乱に終わることも多いレースだが、その一因かもしれないと思うのが今回ご紹介するデータだ。

 過去10年のヴィクトリアマイルについて、前走上がり順位別成績を記すとこのようになる(前走芝のみ)。

回収率向上大作戦


 前走上がり3位以内でここを勝った馬は2017年のアドマイヤリードのみ。2着も16年のミッキークイーンのみである。

 しかも、前走上がり順位別で複勝率の差がほとんどなく、むしろ4〜5位組や6位以下組のほうが僅かに高い。全馬を対象にした場合、「単に地力不足の馬」がこの2グループに入ることが多いので、これはかなり特殊な状況である。

 過去10年だけでなくレース創設以来の17回を対象にするとダンスインザムード(06年)、コイウタ(07年)、アパパネ(11年)が前走上がり3位から優勝しているが、前走上がり最速組は[1-1-4-33]で複勝率15.4%、複回収率35%。前走上がり2位組は[0-2-1-23]で複勝率11.5%、複回収率22%と奮わない。前走上がり1〜2位、ヴィクトリアマイル1〜3番人気という馬でも[0-3-5-18]、複回収率59%で複回収率が低いし、ここから勝ち馬は出ていない。

 つまり、差し脚キレキレの馬よりも、前から残す馬や、消耗戦のバテ合いでしぶとさを発揮できるような馬のほうが良いということになる。

 ここでお気づきのように今年は人気のスターズオンアースが前走上がり最速。登録馬ではアンドヴァラナウトとアヴェラーレも上がり最速で、ステラリアが上がり2位。前走サウジのソングラインは前々走のセントウルSが上がり2位だった。

 スターズオンアースだけは認めて他の該当馬を全て切るか、それともスターズオンアースまで疑うか。ここが今年のヴィクトリアマイルでは重要なポイントになりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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