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【オークス予想】追い込み馬にはリスクも? ちょっとした逆張りの発想

  • 2023年05月19日(金) 18時00分

血統から距離延長で良さそうなのは


 今年のオークスはリバティアイランドの一本かぶり。桜花賞の内容から当然といえば当然だ。阪神に外回りコースができて以降、上がり最速で優勝してきた馬はそのままオークスで好走しているし、この馬がそれに続く可能性も高い。

 ただ、馬体重以上にパワフルに見せる走りは逆に2400m向きとは見えないし、そもそも後ろから行くということそのもののリスクもある。2着になるだけでも馬単や3連単の配当は伸びるし、ちょっとした逆張りの発想はあってもいいだろう。

 コナコーストは桜花賞でのレース運びがうまかったのでそれ以上があるかは微妙だが、桜花賞を好走してきたことそのものはもちろん評価できる。今回は中団やや前くらいになりそうだが、スムーズにほしい位置が取れるかどうかがポイントになる。

 ペリファーニアはキャリアの浅さと血統のポテンシャルが魅力。ただ騎手コメントを見ると距離延長をあまり歓迎していないので、マイル〜2000m向きなのかもしれない。

 ハーパーはオークスにけっこう繋がっているクイーンC勝ち馬だし、ハーツクライ×エーピーインディ系は長いところで走っている馬が多い。距離延長で良さそうなのはこの馬だ。ドゥアイズはルーラーシップ産駒だが、ルーラーの仔も意外に2400mはこなしている。あと桜花賞組で2400mでの変わり身が期待されるのはシンリョクカ、ライトクオンタム、キタウイングだと個人的には見ている。

 フローラS組は差して好走してきた馬を買いたいのだが、今年はちょうど該当する馬がいない。ゴールデンハインドは前走ほどの展開利は見込めないだろうし、ソーダズリングは母がオークスで大敗しているのが気になる。大穴狙いならイングランドアイズという手もあるが、能力が足りるかぎりぎりのところだし、距離も2000mはいいが2400mだと自信が持てない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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