「一昨年の3歳ダート馬は古馬混合重賞オープン競走で複勝率4%→昨年の3歳ダート馬(現4歳世代)は複勝率40%」という異次元の世代レベルの高さを再評価する時
現4歳世代ダート馬のレベルの高さについては、昨年シリウスS時の展望コラム(
【シリウスS予想】昨年の3歳ダート馬はコロナ禍で超低レベル→今年の3歳ダート馬は一転してハイレベル必至)でもピックアップしました。
そもそもダート(特に中距離以上)のトップ戦線においては、若駒よりも体力面で上回る歴戦の古馬の方が絶対的に有利という下地がありますので、3歳ダート馬が古馬混合重賞競走で好結果を残すことは至難の業でありレアケースとなっている現実があります。実際に一つ上の現5歳世代が3歳馬だった当時、古馬混合重賞オープン競走では[1-0-0-20](複勝率4.8%)という壊滅的な成績でした。
しかも、それらの半数以上は上位人気馬による人気裏切り凡走例でしたので、3歳馬の中で上位の成績を収めて世間的にも評価されるレベルの馬がことごとく古馬に対して通用しなかったということでした。同世代はコロナ禍により早い段階で活躍する傾向がある米国産馬の輸入が激減していたことにより、特に早い時期に行われるレース(世代限定戦)のレベルが極端に低くなっていたという世代レベルの影響も多分にあったというのもありますが、現5歳世代よりも上の世代においても大なり小なり3歳馬が古馬のトップ戦線では中々通用しないというのは毎年見られる光景であることは確かです。