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【菊花賞予想】菊花賞で発生しやすい過剰人気。今年の人気馬は乗り越えられる!?/第154回

  • 2023年10月21日(土) 12時00分
3年ぶりに菊花賞が京都競馬場で行われます。皐月賞、ダービーでワンツーしたソールオリエンスとタスティエーラがここでも上位争いをするのでしょうか? 神戸新聞杯をレコード勝ちしたサトノグランツの逆転があるのでしょうか? それとも大波乱となるのでしょうか? 妙味の観点から最も軸にふさわしい馬をあぶり出します。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング編集K3)

秋華賞と菊花賞のオッズの作られ方は違う


編集K3(以下、K3) 先週の秋華賞は「儲かる軸馬」に該当したマスクトディーヴァと「1.6倍ルール」に該当したリバティアイランドの2頭軸という結論になりましたが、残念ながらヒモ抜けでした……。

 結局、1〜3番人気で決まっちゃいましたね。

K3 「『リバティアイランドから買うから相手は人気薄で』と考える人が多くなれば人気ゾーンがおいしくなる」とおっしゃっていましたけど、あの組み合わせで3連複1210円はついたほうですよね。

 そうかもしれませんね。

K3 さて、今週は菊花賞ですけど、こちらはさすがにガチガチの決着にはならなそうですよね?

 秋華賞と菊花賞の人気別の成績を出してみたんですけど、上位人気の信頼度が全然違います。

儲かる軸馬


K3 面白いですね。なんでこんなに違うんですか?

 秋華賞と菊花賞はオッズの作られ方が違うんです。秋華賞はオークスより短い2000mですけど、菊花賞の場合、全馬が3000mを走ったことがないなかで、2400mや2200mの実績でオッズが作られるわけですから。

K3 確かに、秋華賞ができて28年で牝馬の三冠馬は7頭。一方で、牡馬の三冠馬は80年以上で8頭ですから、そこからも菊花賞の難しさがわかりますね。

 つまり、予想も難しいということです。

K3 この表を見ると、菊花賞は明らかに1〜2番人気が過剰人気していますよね。

 ディープインパクト、オルフェーヴル、ゴールドシップ、コントレイルみたいに単勝オッズが1.4倍を切るような馬なら信頼できますけど、それ以外の1番人気は平均以下の回収率です。2番人気も昨年のアスクビクターモアが勝つまで21連敗していましたしね。

K3 じゃあ、1、2番人気になりそうなソールオリエンスもタスティエーラも過信しちゃいけないってことですね?

 それを判断するために「卍指数」や「妙味度」があります。

K3 妙味度が低かったら、思いっ切り消していいわけですね。

 はい、妙味のある馬券になります。当たるかどうかは別として。

K3 このコーナーが狙っているのは当たりやすい馬券ではなく、当たったときにおいしい馬券ですもんね。それでは、菊花賞の妙味度を見せてください。

 はい。予想上位人気馬の総合妙味度はこのようになっています。

単勝予想オッズ=1〜5番人気馬の総合妙味
1 ソールオリエンス(3.7倍) 92.5
2 タスティエーラ(4.5倍) 99.8
3 サトノグランツ(5.5倍) 103.8
4 ファントムシーフ(11.1倍) 99.1
5 ハーツコンチェルト(11.1倍) 95.6
※想定騎手は上から横山武、モレイラ、川田、武豊、松山。想定オッズは20日12時時点。

K3 ソールオリエンスもタスティエーラも妙味度が低いですね。

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卍

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2007-2009年の3年間で、28億7000万円の馬券を購入し、払戻金30億1000万円を得たことで大阪国税局に告発され、単純無申告の罪で起訴された、俗にいう“外れ馬券裁判”の当事者。2004年に、高回収率を期待できる馬を抽出する独自の指数“卍指数”をもとに、パソコンで自動購入を行う錬金システムを構築。その後、2ちゃんねるの競馬板で豪快な馬券を当て続け、伝説となっていた。

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