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【マイルCS予想】堅傾向が強いマイルCS GI好走歴は素直に評価

  • 2023年11月17日(金) 18時00分

有力馬達の評価と狙いたい穴馬は


 マイルCSは古馬GIの中でも堅い傾向にあるレース。GI好走歴のある馬は素直に評価したほうがよい。

 セリフォスは昨年のマイルCSを勝ち、今年の安田記念で2着。安田記念の勝ち馬ソングラインは不在なので、今回のメンバーでは格上的存在となる。安田記念ではこの馬なりに位置を取り、2着に粘った。今回は決め手勝負の馬が多いので、それらより少し前の位置で競馬をして一定以上の上がりを使う形がよさそうだ。

 シュネルマイスターは今回も後方一気の競馬になるだろう。決め手のある他馬に少しだけ先手を打たれる形になると嫌だが、お互い能力を出し合う形なら力負けはしないはず。京都の改修が長かったのでコース経験のない馬もいる中、マイラーズCでコースを経験し、しかも勝っている点はアドバンテージになる。

 ソウルラッシュは前走1着、今回モレイラ騎手ということで人気になりそう。ただマイラーズCでシュネルマイスターに負けているうえ、ここまでGIでは結果が出ていない。個人的には3連単フォーメーションの2着、あるいは3着にとどめたいと考えている。

 エルトンバローズは評価が難しい。勢いは確かだがマイル戦となると未勝利・1勝クラスまでしか走っていないのでGIの流れに対応できるかどうか。逆に対応できると一気に有利になる。今回は差し・追い込みタイプの有力馬が多いので、単勝で別な道を探すなら逆の属性=逃げ・先行タイプということになるだろう。

 ナミュールは春に比べて馬は良くなっているはず。ムーア騎乗ももちろん好材料だが、大外枠は痛い。本来は末脚勝負の馬だが今回は同タイプの馬が多いし、前半出していくくらいのほうが結果に繋がるかもしれない。その場合動きやすいという意味で大外枠も悪条件でなくなる。

 レッドモンレーヴやジャスティンカフェは速い上がりが武器の馬だが、今回は同型の格上馬がいる。一歩先を行く仕掛けができるかどうかだろう。同じタイミングで外を回るようなことになると厳しくなる。

 穴で狙いたいのがダノンザキッド。レースにムラがある馬で大敗後の一戦でも走るときは走る。コースが違うとはいえ昨年の2着馬が人気薄ならなんらかの形で押さえたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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