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【チャンピオンズC予想】活躍馬か、新興勢力か ダートの頂点を狙う馬が激突

  • 2023年12月01日(金) 18時00分

セラフィックコールは押さえざるを得ない


 ダート中距離の大レースで活躍してきた馬と新興勢力が激突するチャンピオンズC。なかなか難しいレースになった。

 セラフィックコールは5戦5勝、すべて上がり最速でここに駒を進めた。単に差しても強いが捲りぎみに動くこともできる馬。外寄りの枠を引いたのは自由に動けるということでこの馬にとってはプラスだろう。連勝馬は過剰人気になりやすく馬券的には嫌いたいのだが、5連勝までいくとGI級の能力を持っていることは間違いないので、押さえざるを得ないところでもある。

 レモンポップはフェブラリーSや南部杯の内容を見ても能力の高さは間違いのないところ。ただ今回は距離延長・初距離、初のコーナー4つ、それに加えて大外枠と乗り越えるべき課題が多い。上位人気から1頭切るとしたらこの馬かとも思うが、全部克服されても不思議ではない。

 アイコンテーラーはダートに転じて1・2・1着、さらに今回J.モレイラ騎手ということで売れそう。ただシリウスSではさらに1キロ差があったことを考えるとハギノアレグリアスのほうを優先したいし、一線級牡馬と戦うのは楽なことではない。好走があるとしたら先行馬向きの展開になったときだろう。

 テーオーケインズはJBCクラシックで3着だったが、JBCクラシック→チャンピオンズCは前者の開催場に関わらず好走馬の入れ替わりがあるし、このレースは6、7歳馬がよく走っている。その意味でこの馬は見限れないし、メイショウハリオも同様。メイショウハリオは展開と新しい砂の両方にやられた感じで、今回人気落ちなら狙いたい。

 クラウンプライドは昨年の2着馬だし、JBCクラシックや帝王賞での2着歴もあって軽視できない存在。あとは位置取りと展開が噛み合うかどうかだ。グロリアムンディはコリアCでだいぶ差をつけられたが、良いときとそうでないときの差がある馬なので、前者になったときの怖さはある。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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