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【阪神JF予想】リバティアイランドに続けるか? 暮れの阪神に素材馬が集結

  • 2023年12月08日(金) 18時00分

今年の2歳女王戦は混戦模様


 阪神JFはどれが人気になるのかも分からない状況になってきたが、重賞を含むオープンを2勝しているコラソンビートは上位人気になるだろう。血統的にはマイルがベストかもっと長いところをこなしてもおかしくないが、あくまで今回は距離延長なので、そこは克服しなければならない課題でもある。

 アスコリピチェーノは新潟2歳S以来の競馬。デビュー2連勝がともに上がり特化型の競馬、しかも上がりタイムもはやい。阪神芝1600m外回りはラップ構造がレースによって全く違ってくるが、前半が遅めだとこの馬の出番がありそうだ。

 サフィラはアルテミスSでチェルヴィニアに負けたが、その相手が不在のここならチャンスは十分。説明不要の超良血で、大一番への適性もありそう。ここで勝ち負けするようなら来春の展望も一気に開けてくる。

 ステレンボッシュは厩舎の先輩、アパパネと同様に赤松賞からここに臨む。まだオープンを走っていないので通用するかどうかの心配はあるが、人気かつ上がり最速で勝ってきた内容は、期待のほうが大きいものだ。

 キャットファイトも1勝クラスからの参戦。ダートをこなしそうな血統でいながら芝でレコード勝ちという、正直よく分からないところのある馬。ここは軸や消しといった極端な選択肢ではなく、△あたりで様子を見たいように思う。

 ルシフェルは距離短縮かつ初距離で阪神JFという珍しいパターン。前半の流れについていけるかどうかが問題だが、好走できるようだとかつてのソウルスターリングと似たパターンになるので、春が楽しみになる。

 ナナオは距離延長で初距離、さらに父ロードカナロアというのは正直1600mへの不安もある。ごりごりの消耗戦になると分が悪いので、位置を取った上で前半が流れない展開になってほしいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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