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【朝日杯FS予想】展開次第!? 人気自体は3強になりそうだが…

  • 2023年12月15日(金) 18時00分

人気馬に不安要素あり、混戦となるか


 朝日杯は人気としては3強という形になりそう。それぞれ一長一短あり悩ましいところだ。

 ジャンタルマンタルはデイリー杯2歳Sを勝っての参戦。今年はサウジアラビアRCから直行という馬がいないので、同じマイルの重賞を勝ってきた馬というのは推せるし、好位の競馬を2回してきたという点もよい。あとは展開か。極端に上がりの速いレースになるとやや不安がある。

 ダノンマッキンリーは連勝してきたが、前走が1勝クラス、かつ1400mの経験しかないというところが課題だろう。前走はかなり粗削りなレースで、能力そのものはありそう。1600mもスタミナという点で問題はないと思うのだが、緩急のあるラップになると対応できるかどうかは未知数だ。

 シュトラウスは同じモーリス産駒でも、1600m以上のみを走ってきたので買いやすい面がある。課題はこれまで10頭立て以下しか走っていないので多頭数への対応。外枠を引いてしまったが、ずっと外を回る競馬だと勝ちきれない可能性がある。マーカンド騎手がそこをどう乗るか興味深い。

 セットアップは重賞勝ち馬だが、キャリア3走が全て逃げ、しかもコーナー4つの競馬という点がひっかかる。距離短縮で序盤のペースも速くなるし、自身の枠は内寄り。行くしかないだろうが、果たして行ききれるか。

 エコロヴァルツもコーナー4つの1800mしか経験していないので、ワンターン1600mへの対応が課題。コスモス賞は完勝だったが相手関係に恵まれた面もあり、扱いは人気と相談したいところだ。

 エンヤラヴフェイスはデイリー杯2歳S2着。正直前走より上のパフォーマンスがあるかというと微妙だが、ジャンタルマンタルが勝つときの2、3着候補にはできそう。前が崩れてくる展開のときもこの馬が有利になる。

 今年は前走1600mのオープン勝ち馬が1頭だけでオープン組がやや手薄なので、前走条件戦組の好走があってもおかしくない。例年だと買いづらいタガノエルピーダ、オーサムストロークあたりにも△くらいは回してみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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