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【フェアリーS予想】混戦模様の3歳牝馬重賞 注目馬には一長一短あり

  • 2024年01月05日(金) 18時00分

前走OP組からの激走にも警戒したい


 注目度が高いのは東西の金杯だろうが、通常週は日曜のメインレースの各馬について長所短所をおさらいする内容で行っているコラムなので、今回はフェアリーSを対象としたい。

 スティールブルーはアルテミスS3着の内容からも人気になって当然。なにか不安があるとしたら、ここまでの2走よりは上がりのかかるレースになるという点。

 また、フェアリーSは前走オープン組から意外な馬が激走することがたまにある。アルテミスSで6着だったラヴスコール、7着だったエリカリーシャンはともに新馬を勝ってまだキャリア2戦の素質馬。まだ簡単に見限らないほうがよい。

 キャットファイトは阪神JFこそさすがに敗れた(10着)ものの、アスター賞の内容はかなり濃い。レコード勝ちというだけでなく道中3番手から上がり最速、2着との着差は5馬身差。頭数が増えた競馬でどうかという問題はあるが、コース適性が生きれば圧勝もある。

 イフェイオンは2戦目で結果を出した。着順だけでなく位置取りなど一度競馬を経験したことが生きた印象。初の東上なので輸送をこなせるかといった問題はあるが、期待の高まる一戦だ。

 テリオスサラは距離こそ違えど、未勝利戦を勝った中山に戻るのはプラス。ただ外枠で位置が取れるかどうか。上がり勝負できるタイプではないと思うので、スタートを他馬以上に決めて良い位置を取りたい。

 メイショウヨゾラはこのレースで意外に結果が出ていない前走1800m組、しかも逃げ切ってきたとあって、続けての好走ができるかどうかは「やってみないと」というところ。ただグレーターロンドン産駒はこのコースで[2-1-3-2]、しかも馬券に絡んだ6頭はすべて別な馬なので、その点楽しみではある。

 ジークルーネは1戦1勝のぶん期待が高まるが、新馬で負かした馬たちは依然全員未勝利。さらにコース替わりで距離延長も超えなければならない課題だ。外枠でもあり、個人的にはここまではシルシが回らないかと思っている。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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