関西馬の評価が難しい
過去10年の京成杯に出走した馬たちを東西別に分けると、関東馬が[7-7-4-71]で勝率7.9%・複勝率20.2%。関西馬は[2-3-6-37]で勝率4.2%・複勝率22.9%(他にカク地が2頭いてうち1頭が優勝)。東西ほぼ五分の成績だ。
競馬界は西高東低と言われた時期が長かったが、2004〜13年の10年間で見ても勝率は関東馬が上、複勝率は関西馬が上で、このレースについては東西互角の状況が続いていることが分かる。
五分なら関東馬・関西馬をそこまで意識しなくていいか……となってしまいそうだが、関西馬についてはこのところ面白い傾向があるので、その点を押さえておきたい。
ひとつは、「なんだかんだで1頭くらいは絡む」。過去10年で11頭が3着以内しているが、特定の年にワンツースリーをするとかではなく、年1〜2頭ずつ好走している。過去10年で関西馬が1頭も絡まなかったのは2018年だけ。複数絡んだのは15年と23年だけで、残りの年は1頭のみが3着以内に入っている。
そして注目すべきなのが、「その年人気最上位の関西馬ではない馬が来る」ということだ。関西馬のうち人気最上位の馬が関西馬の中で最先着したのは2014年1番人気2着のキングズオブザサンが最後。以降は
2015〜22年は関西馬の人気最上位馬が馬券外で、人気で2、3番目だった馬が馬券に絡んだ。23年は人気最上位馬が3着したが、関西馬4頭の中で一番人気のない馬が2着と先着した。
この傾向が今年も続くと考えるか書いた途端崩れると考えるかは自由だが、買い目を組むときちょっとだけ意識してもよいのではないかと思う。関西馬の評価が難しいということだけは間違いない。