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【AJCC予想】ポイントは高齢馬の扱い方

  • 2024年01月19日(金) 18時00分

ヒモに回すか軸1頭か


 今年のAJCCは高齢馬の扱いがポイントになりそうだ。8歳のマイネルウィルトスは上位人気に食い込みそうだし、ボッケリーニは1番人気を争う。

 さすがに21世紀も20年以上経つと「昔(旧表記)だったら9歳だぞ!」というファンは少数派になっただろうが、競走寿命が延びた今でも8歳はぎりぎりのところ。このレースの歴史上8歳以上馬の1着はなく、馬券に絡んだのも過去10年で1頭。2011年にミヤビランベリとネヴァブションが2、3着したことはあるが、8歳馬が複数頭絡むパターンを積極的に買いたくはない。ともにヒモに回すか、軸にするならその1頭のみを買うという形にしたい。

 カラテも含めた3頭で1頭だけ選ぶとしたら、やはり近走の安定ぶりからボッケリーニだろうか。マイネルウィルトスは週末に雨もしくは雪が馬場に影響を及ぼすと有利になってくる。

 8歳馬に比べると6、7歳馬は頻繁に馬券に絡んでおり、人気薄馬が好配当を演出することも多い。ただ6、7歳になって昇級の2頭は推していいのか悩むところ。アドマイヤハレーは人気がなさそうなので逆に△を回してもいいがクロミナンスは鞍上人気もあって上位人気になってしまいそう。雨雪が降ると良くないとも思うし、まずはオッズがどの程度になるか見てみたい。

 6、7歳で前走重賞組では、チャックネイトの安定感が魅力。とにかく崩れないし脚質に自在性もあり、馬場が多少渋っても大丈夫。3連複の軸に向いている。一発ならシルブロン。ステイヤーズSの大敗は問題ないというか、むしろステイヤーズSで好走するような馬のほうが他のレースで疑わなければならない面もある。

 若いところではモリアーナ。古牡馬相手でどうかという面はあるが中山は良いし、折り合いさえつけば距離延長もマイナスではない。

 最後に、忘れてはならないのがラーグルフ。ここ2走は相手も強かったし、中山に戻るのは確実にプラス。8月以来なのでデキは見極めなくてはならないが、八分以上のデキなら積極的に買いたいところだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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