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【根岸S予想】とにかく差し追い込み馬の強いレース 人気馬の取捨がポイントに

  • 2024年01月26日(金) 18時00分

追い込み巧者でも届かず4着の可能性には注意


 根岸Sは、とにかく差し追い込み馬の強いレース。今年は先行タイプの人気馬もいるので、そこが予想のポイントになるだろう。

 ポイントとなるのがエンペラーワケアだ。ここまでの成績は申し分なし。いきなり重賞で通用してもおかしくない地力はあると思うが、レースが先行不利の傾向という点だけが気になる。過去には1番人気になるレベルだと先行馬でも馬券圏内に入った例はあるので消す必要まではないと思うが、1着と決め打つのは少し怖い。

 サンライズフレイムも上がり馬の魅力がある。こちらは既にオープンを勝っているし、差す競馬ができる馬。個人的にはこちらのほうが買いやすいと評価している。

 タガノビューティーは東京巧者だが、追い込み色が強すぎて惜敗が多いのと、年齢とともに1400mから1600mへとベスト距離が移っているようにも思える。最後良いところまで追い込んでくるとは思うが、届かず4着という可能性も考えなくてはならない。

 アームズレインは血統だけを見れば1400m以上をこなしてもおかしくないのだが、いまのところは1200mベストの成績になっている。また今回は距離延長のため、意図せず前での競馬になってしまわないかも気になる。

 パライバトルマリンはダートグレードでの良績が牝馬限定だけだし、距離短縮かつハナもある馬ということで、筆者の買い方では手を出しづらい。前残りも1頭くらいはあるかもしれないが、2頭、3頭という組み合わせは狙いづらい。

 アルファマムは同じ牝馬でも対牡馬戦の経験が豊富だし、ほとんどのレースで上がり最速をマーク。性別も年齢も違うがタガノビューティーと似たタイプで、いかにも根岸Sに向きそうな匂いはする。

 フルムも馬の適性としては根岸Sに向きそう。地力が足りるかどうかは微妙なところだが前走でオープンも勝っているわけだし、3着の可能性くらいは見ておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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