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【東京新聞杯予想】前走準オープン組が強いが今年は該当馬が不在

  • 2024年02月02日(金) 18時00分

人気になりそうなマスクトディーヴァの課題は…


 東京新聞杯といえば前走準オープン組が強いレースだが、今年は該当馬が不在。しかも初距離の馬が人気になりそうという、特殊な年になった。

 人気になりそうなのは秋華賞2着のマスクトディーヴァ。リバティアイランドを追い詰めた脚がファンの印象に残っているので、人気になるのは理解できる。ただ対古牡馬の重賞、距離短縮で初距離の芝1600mと課題も多い。前半が遅めだと追走も楽だしこの馬の武器である上がりの脚が生きる。前半が速く、後ろに置かれてレース全体の上がりがかかる形になると苦戦する可能性もある。

 ジャスティンカフェは昨年1番人気を4着と裏切った。上がり最速の33秒3(上がり2位が33秒6)を繰り出しても届かなかったのは完全に展開の問題だ。東京そのものは得意だしマイルGIで馬券にも絡んできたので、今年は雪辱も可能だ。

 ウンブライルは2着だったNHKマイルC以来の競馬。当時はかなり展開が向いたし、雨が降ったのもよかった。今回は自身の仕上がりに加え、馬場状態がどうかも影響してくるだろう。

 マテンロウスカイは前走がオープン初勝利だが、エプソムC3着の実績もある。そこでジャスティンカフェに負けているので楽な競馬ではないが、今回は有力馬に差しタイプが多いので、前残りを狙う穴党にとっては有力な選択肢になる。

 コナコーストはターコイズSが10着だっただけに強気にはなれないが、当時は3歳馬ながらハンデも背負う立場。桜花賞時の立ち回りの上手さが印象に残っているし、この馬も前残りの展開ならある程度やれるはずだ。

 トゥードジボンは東京が向くかどうか微妙なところ。ハナに行ったほうがベターな馬だが、今回はウインカーネリアンがいる。もちろんここで上位に粘り込む可能性もあるが、仮に大敗したとしても京都や阪神に戻ったときは見直したい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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