スマートフォン版へ

【京都記念予想】今年は混戦模様のメンバー構成

  • 2024年02月09日(金) 18時00分

消耗戦に近い流れは考えづらい


 今年の京都記念はGI馬なし、GIで馬券に絡んだことがある馬も1頭だけというメンバーになった。そのぶん頭数が多くないわりに混戦になりそうだ。

 人気は4歳馬ベラジオオペラだろうか。距離をこなすロードカナロア産駒らしく決め脚があるし、日本ダービーの結果から距離も大丈夫そう。なにかがあるとしたら消耗戦に近い流れになったときだが、この頭数だとそれもないのではと考えられる。

 ルージュエヴァイユは今回唯一過去のGIで馬券になっている馬、それも同コースのエリザベス女王杯なので心強い。基本的には差すタイプだがエプソムCのように位置を取りにいくこともできるし、こちらは展開不問かもしれない。このあとのレース選択が難しいだけに、ここはまず勝っておきたい一戦だ。

 プラダリアは有馬記念こそ大敗したが、その前はグレードと関係なく一定の競馬ができていた。自在性のある馬だが、今回は差し馬が人気になることを考えると前付けしたほうがよいかもしれない。直線平坦でしぶとく残したい。

 マテンロウレオは昨年の2着馬。今年も中山金杯からの参戦だが、前走の内容はそこまで変わらない。チャレンジカップもある程度の着差に来ていたし、今回のメンバー構成ならば上位に食い込んでもおかしくない。ただ同脚質の有力馬がいることを考えると突き抜けるまでのイメージは持てないというのが正直なところだ。

 ブレイヴロッカーは準オープン勝ちの上がり馬。普通の別定GIIでは手が出ないタイプだが、今年は格ですべてを押し切れる馬もいないのでオッズ次第では狙ってみる手もある。距離などの条件はこの馬が能力を発揮するうえでは向いている条件だ。

 ここから先の馬は人気のギャップがあると思うが、狙うとしたら逃げ先行タイプだろう。アフリカンゴールドもこの距離なら押し切りがありうる。来るときはアタマの可能性もあるので、ダメ元で単勝や1着固定というのも一興だ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング