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【フェブラリーS予想】格・適性・近走内容が全て揃う馬のいない混戦模様

  • 2024年02月16日(金) 18時00分

妙味を求めるならオメガギネスはいまひとつ?


 サウジアラビアへの遠征に馬をとられたこともあって、メンバーが以前ほど揃わないフェブラリーS。格、距離・コース適性、近走内容が全て揃う馬がいないので馬券を買う側も難しい。

 人気はオメガギネスだろうか。ここまでパーフェクト連対だし、同じコースでのリステッド勝ちもある。東海Sからというローテも悪くないが、重賞勝ちがない馬が人気になるというのは妙味という点ではいまひとつでもある。ただおそらく好位に行けるので、見せ場は確実に作れるしフェブラリーSは前に行って悪いことはない。

 ウィルソンテソーロは大レース勝ちこそないが、GIで2着を2回。追い込みと逃げでともに2着というあたりに、いまの充実ぶりを感じる。距離不足に泣く可能性もあるが、かきつばた記念勝ちや条件馬時代の東京ダート1600m勝ちもあるので、対応できる可能性はある。

 レッドルゼルは以前だと1200mの専門家という印象で実際にフェブラリーSではいまひとつだったが、昨年は2着。年齢とともに距離適性が変わってきた印象がある。自分で競馬を作れるタイプではないが、差しが届く流れになれば今年も好走は可能だろう。

 ドゥラエレーデはダートでの4戦すべて馬券に絡んでいるし、2歳GIとはいえGIホースなので楽しみな存在。ただ木曜の馬体重が532キロ。輸送はあるが少し気になるところだ。大幅馬体重増だったセントライト記念では良いところがなかったので、当日の馬体重はチェックしたい。

 キングズソードはJBCクラシック勝ちがあり今回のメンバーでは格上組だが、コーナー4つの競馬ばかり走ってきたので芝スタートからのワンターンがどうか。ただ血統的にはこのコースをこなしてもおかしくないし、しっかりした差し脚は魅力だ。

 地方馬ではイグナイターを推したい。地方側の舞台でやればむしろこの馬が人気になってもいいほどだ。ただ、芝スタートと広いコースは気になるところ。ワンターンそのものは南部杯でこなしているし、まずはスタートを決めたい。

 ガイアフォースとシャンパンカラーは初ダートでのGI挑戦。カラテも未勝利戦以来のダートだ。今年はメンバーがメンバーだけに通用してもおかしくないが、一般的にはこのレベルでの初ダートは厳しい。狙う場合はそれなりに配当がつくことが前提になる。穴人気になってしまうようでは馬券的には厳しい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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