過去10年の勝ち馬はすべて前走重賞組
阪神大賞典は3000mという特殊な条件なので長距離適性が重要だと思われがちだが、実際には「格」のほうが重要なレースだ。
過去10年の勝ち馬はすべて前走重賞組で、しかもGIIIから来た馬は1頭だけ。それも中山金杯から来たディープボンドで、ダイヤモンドS組ではない。残る9頭のうち3頭がGII組、6頭はGI組で、さすが別定GIIという感じになっている。
前走オープン特別以下から来た馬は[0-2-2-25]で、万葉S組は[0-0-1-6]、松籟S組は[0-1-0-5]だ。しかも松籟S組の2着は同レースが2400mだったときのトーセンカンビーナである。
先述したGII組にしてもトータル[3-1-3-26]で7頭が馬券に絡んだうち6頭は2400m以下のGIIから来た馬で、ステイヤーズSから来たのは22年2着のアイアンバローズだけだ。
今年の阪神大賞典は登録馬15頭のうち6頭が前走3000m以上だが、このタイプはここまで説明した通り、適性で格をひっくり返すのは容易ではない。日経新春杯の1、2着馬か有馬記念組のディープボンド、久々でも前走が天皇賞(春)のシルヴァーソニック、この4頭が筆者個人の現時点における◎○候補だ。