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【高松宮記念予想】逃げ先行タイプの多さがレースのカギを握る

  • 2024年03月22日(金) 18時00分

人気もさることながら展開も難解


 今年の高松宮記念は、昨秋のスプリンターズSに比べ逃げ先行タイプの多いことがポイントになるのではないかと思う。

 人気は読めないがナムラクレアだろうか。GIを勝ててはいないが好走歴はあるし、前走の2着もまずまずの内容。差しの届きやすい流れになったら今度こそチャンスがあるかもしれない。ただこの馬はプレップ好走→本番やや着順を落とすという傾向があるので、アタマ固定で買いづらい面はある。

 ルガルは最近本番によく繋がっているシルクロードSを勝ってきた点が好感。自在性と安定味がある馬なので、位置取りと展開がうまくかみ合えばはじめてのGIでいきなりの好走もありうる。

 トウシンマカオはスタートや二の脚が安定して、同じ差しでも安定した結果が期待できるようになっている。昨年は15着だったが馬場も影響しただろうし、今年の充実度は一段違う。鞍上で人気になってしまいそうだが、それでも一本かぶりということはないだろうから、配当的な魅力も完全にはなくならない。

 ママコチャは直近のスプリントGI勝ち馬だから、本当ならもっと人気になってよいところ。阪神カップも差し勢が上位を占める中でよく踏ん張っていた。中京も苦手というわけではないし、あとは展開がどうかだけだろう。

 マッドクールはCBC賞こそ大敗したがもともとは中京を得意としていた。香港スプリントは相手関係からもノーカウントにできる。ママコチャともども展開がすべてで、行きたい馬を行かせて好位から勝ち負けできると読むファンは素直に買えばよいと思う。

 ビクターザウィナーは香港のGI馬といっても横綱ではなく関脇-大関くらいの感じだが、逃げたときのしぶとさはある。あとは今回のメンバーで逃げられるのかどうかというところ。

 ウインマーベルは以前に比べると1400mベストになっているのかもしれないが、展開がどう転んでもよい位置で競馬ができる可能性はある。一昨年のスプリンターズS2着を忘れてはならない。

 ビッグシーザーは前走で7番手からの競馬ができたのが収穫。オーシャンS組を2頭取るのは筆者としては気が進まないのだが、トウシンマカオを本命にする人がヒモに入れておくのはアリだと思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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